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最上級の宝物ーlostー
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「最上先生…今まで本当にご迷惑をお掛けしました」
彼の放った言葉
俺を貫いた言葉
「優」
彼の呼んだ名前
俺の幸せ
何もかも崩れ去った今
俺は普通に学校に通い、生徒に科学を教えてる
どうしていいかわからないままに、ただ飄々と仮面を被って
小林先生は俺をまださり気なく守ってくれてる
ただ、その目に俺は映らない
それを見るたび、俺の仮面は壊れそうになる
彼がやさしく笑ってくれるたびに、体が、心がぎゅっとなる
こんなに彼を求めてるなんて、別れて初めて気づいた
…違う
そんなのダメだ
もう、別れたんだ
分かってる
もう、彼の宝物にも、なれないんだ
今日も学校へ向かう
早めに来て校庭の隅にあるビニールハウスの野菜たちに世話をした
元々、家庭科の授業として菜園の授業があり、それを手伝っていたのだが、家庭科の中崎先生の奥さんが妊娠したらしく、ついててやりたいとのことで、今だけ、家庭科は他の先生が教え、菜園の授業は俺が教えてる
野菜たちは俺がいなければ枯れてしまう
だから高校に行く
自分に言い聞かせるうまい口実を手に入れた俺は、ずっと小林先生を避けていた
ビニールハウスの野菜たちは、それぞれ収穫時期を迎えて、よく実っている
真っ赤なトマトや、細長いキュウリ、茄子やとうもろこしまで、今か今かと収穫を待っていた
今日の6時間目は、生徒たちに収穫をさせると言ってある
野菜たちにもきちんと挨拶しておこう
一つ一つの野菜に声をかけていると、今から収穫がとても楽しみになってきた
早く六時間目が来ないかなーと思いながら、午前中をグダグダと過ごした
昼休みになり、購買へ向かおうとした時に事件は起こった
「最上先生、少しいいですか」
振り返らなくてもわかる声
愛しかった声
涙が出そうになるのを堪えながら、飄々と答える
「なんですか?」
「…ここでは、ちょっと。一緒に出てください」
言うとスタスタと歩いて行ってしまった
迷ったが、彼を追いかけた
どうしていいかわからない
自分の気持ちも、状況も、何もかもわからない
ただ、ひたすらに彼を追いかけた
それしか俺はできなかったから
学校を出て、しばらく歩いたところにある、教師たちがよく喫煙する所で彼は止まった
彼が振り向く
…どうすればいいんだろう
彼を見ると、彼も目が泳いでいた
「…あの、それで、なんか、用…ですか」
やっとの思いで言葉を放つと、想像以上にそっけなくて、慌てた
好きな人に話す態度じゃない…!
「…すみません。最上先生にお願いがありまして」
お願い?
こんな二人きりにならなければ頼めないお願い
胸が高鳴る
怖いけど、期待せずにはいられない
「最上先生」
「はいッ」
声が裏返った
緊張して、動揺して
「…今日の6時間目、家庭菜園の授業は決して出ないでください」
「…え?」
体が、固まった
なんと言ったかわからなかった
出ない?
あんなに頑張って育てた野菜たちを収穫するなと?
次の授業は来週
今日きちんと収穫するべきだ
なんで、こんなことを小林先生に言われなきゃいけないんだ
沸々と怒りがこみ上げてきて、その小林先生を未だ好いている俺自身にも失望した
どうにもならないこの怒り
彼にぶつけるしか、俺にはできなかった
「…まだ、奪うんですか」
「…」
「俺、あなたと別れてから、なんのために、どんな顔して学校来たらいいのかわかんなくて、理由をくれたのが、あの野菜たちなのに、あなたは、あなたはまだ奪うんですか!」
声を荒あげて、逃げ出した
学校に戻って、誰もいない場所探して、科学準備室に行ったら、涙が溢れた
拭っても拭っても止まらなくて、悲しくて悔しくて、ただただ部屋の隅で泣く
「小林先生っ…小林先生っ…!」
声を押し殺して、永遠と泣きじゃくっていた
チャイムの音がなる
いつの間にか、眠ってしまっていたらしい
慌てて飛び起きるとジャージに着替えてグラウンドに出る
生徒たちは既に待っていた
「ごめん遅れた!」
「大丈夫ッスよ」
みんな笑って許してくれて、俺も一安心
一人の生徒が走ってきた
たしか、サッカー部の中島
「遅れました!」
「中島はアウトだな」
「うん、アウトだ」
みんなの意見が可笑しくて笑ってしまう
出席を確認していると、女子が少ないことに気づいた
確かに家庭菜園は家庭科の中でもやりたい人がやる感じだが…女子はゼロに近いんじゃないだろうか
赤城、岡崎の二人が休んでおり、周りは男子だけだ
「二人について知らない?」
「あー、今日の収穫面倒だから来ないって。明日家庭科で調理実習やるときに来るって言ってた」
なんだと…!
収穫は大事なのにも関わらず!
今度のテストによっては、成績下げてやるっ
「先生、子供じゃないんだから怒んないでよ」
みんながケタケタと笑う中、授業が始まった
プチトマト、茄子、キュウリ、ゴーヤ、とうもろこし、トマト
一つ一つの野菜の収穫方法を教えていると、ザワザワと声がした
「ほら、やってみて」
後は生徒たちに任せる
綺麗に実ってくれて嬉しい
小林先生の言葉も忘れて、俺は時間を楽しんでいた
「先生」
「んー?」
声をかけられた生徒に近づくと振り向きざまに殴られた
「ぐッ」
腹に鋭い痛みを受けて倒れこむ
「なん…で…!」
「んー、先生が可愛いからー?」
髪を掴まれ無理やり上を向かされる
唇を奪われて、舌を差し込まれ、かき回されてる…!
「…!やめ、ろ!」
「なんで? 小林先生がいるから?」
小林先生…
「でもさ、たぶん、最上別れてるよな、小林と」
「!?」
「だーかーら。みんな最上先生のこと大好きなんだって。最近一緒にいないどころか、最上先生のこと避けてんじゃん」
小林先生…!
もう、恋人じゃなくなった彼
それでも、きっと忠告してくれてたのに、俺は守らなかった
こんなの自業自得かも知れない
…それでも、心の中で、名前を呼ぶことだけは、許してくれないだろうか
小林先生
あなたに会いたい
小林先生
小林先生…!
その間も、俺はジャージを脱がされて性器を弄ばれる
だんだんそれは硬さを持ち始めて、快楽に溺れそうになる自身の浅ましさに震えた
「やめて…くれ…、ひぐッ、あッ!」
後ろに指を入れられて、無茶苦茶に掻き回された
「先生。前立腺どこ?」
「てか、ナカ狭っ」
「え、もしかしてテニス部の連中が最上先生犯したのが初めてだったり?」
下卑た笑い声
思わず涙が溢れる
小林先生…助けて…
こんなことを思っている自分も嫌になる
別れて、いじけて、忠告無視したくせに、いまさら助けてくれなんて
イカれてる
でも、でも会いたい
小林先生…!
「あ、そうだ先生」
声はあくまで現実に引き戻す
「今日収穫でしょ。プチトマト取ったからさ、先生にあげるよ」
「えっ」
「おー、いいね。そのアイディア採用」
「せんせー、そのお口で、しっかり味わって」
俺の尻をなぞって、生徒達は笑う
何をされるかわからなかった俺をいきなり異物感が襲った
「ん、あッ、なに」
小さな丸い球体
一つ一つが形を持って襲い掛かってくる
「力抜かないと潰れるよー」
言われて、入れられてるのがプチトマトだと初めて理解した
嫌だ
嫌だ
涙を振り乱して暴れても、生徒たちは離してくれない
その間も、ゴロゴロとプチトマトは入ってくる
「嫌ぁッ…!」
お腹が痛い
苦しい
息すらもままならないまま、俺は身もがいていた
「14ー、15ー、16ー、こんくらいかな。美味しいでしょ? 最上先生」
「やだ、やだ、やだっ!」
「うわー、最上先生足りないって」
「まだ足りないの?食いしん坊だなぁ」
「というか…淫乱だよな」
嗤われて、嗤われて
もう、嫌だ
一人の生徒が俺の前に来た
「先生、どうせなら、これ食べようよ」
持ってきたのは、緑色の、大きな物体
無数のイボのついた凶器のようなそれを俺の口の中に突っ込んだ
「ゴーヤ、美味しい?」
しゃぶらされて、無理矢理喉の奥に突っ込まれると、一気に抜かれた
「え、う…?」
「こんなもんでいっかー、中島ー、これ挿れて」
挿れる?
まさか…尻に…!?
考える間もなかった
尻穴の中に、あの凶器のような物体が入り込んできたのだ
鋭い痛みが俺に襲いかかる
「やめて、頼む、からッ…!」
「んー、先生かわいい」
無理矢理体を起こされて、余計にゴーヤが深くに刺さる
痛い、痛い…!
小林先生…!
お腹も破裂しそうだ
「よし、そろそろ飾ろうぜ」
痛みですっかり萎えた俺のそれを誰かがやさしく握る
浅ましい俺は、それだけで刺激に起き始めた
「何飾る?」
「あれあれ、校庭の隅にある向日葵」
「おー、間抜けでいいじゃん」
「じゃあ田口ー、お前持ってきて、その間に俺色々準備しとく」
言うなり、誰かが俺のそれをくわえた
小林先生ほどうまくないフェラ
でも、いろんな刺激を加えられた俺を果てさせるには十分で
「やめ…もう、イクっ…!」
イく瞬間にしゃぶっていた奴は口をはなし、俺は自分の出した精液を自ら被ることになった
屈辱で震えてる俺にさらなる地獄が襲いかかる
何度目かわからない絶頂を終え、倒れていると、野球部のエース、田口がやってきたのだ
手には一本の向日葵
何に使うのかわからないままただ見ていると、田口が近寄ってきた
「せんせー。これ、何に使うと思う?」
わからないまま、恐怖に襲われて、俺は必死に暴れた
数人を倒して逃げる
早く、どこかへ逃げなきゃいけない
ここにいたら犯される
そんなの、嫌だっ…!
だが、中のゴーヤとプチトマトが擦れて、その場に倒れた
生徒たちが周りを囲う
嫌だ
「先生。いい加減に楽しもうぜ」
「ほんと、逃げるなんていけないよ」
「いけない子にはお仕置きだろ」
「お前、お仕置きする前から向日葵使う気だったくせに」
また下卑た笑い声が俺を包む
もう、嫌だ…
死にたい、死にたい…!
「大丈夫、怖くねーよ先生」
向日葵を持った田口が笑う
笑って…俺の尿道口にあてがった
「!!!」
「ちょっとだけ、痛いかもな。動くなよ」
ニヤリと笑って、田口は向日葵を突き刺してきた
尿道を焼けるような痛みが突き抜ける!
「ああああああっ!!!!」
「うるせーな。おい、誰か塞げ」
「んじゃー、しゃぶってもらおうかなぁ。先生。歯、立てないでね」
息ができない
苦しい
お腹も、性器も、口も
こんなの
死んだほうがマシじゃないか
…そうだ
死ねば家族にも縛られない
死ねばこいつらからも逃げられる
死ねば、きっと小林先生も許してくれる
死ぬんだ
死ぬんだ
死ぬんだ!
口に頬張らされた性器を噛んで、怯んだ相手を押し倒して
奴等を突き飛ばした
収穫するために持ってきたハサミに飛びつく
喉元めがけて一気に…!
「優!」
声がした
安心する声がした
どこかから声がしたんだ
俺は、地を這うように、必死に出口へと向かった
ビニールハウスに飛び込んできたのはあの長身
俺を、俺を抱きしめてくれて
「小林…せんせぇ…」
「優、これは…」
「ごめん、なさい。…やっぱ、俺、貴方のこと…好き…」
最後まで言えたのかわからないままに、俺は意識を失った
でも、最後に俺に触れた彼は温かくて…
俺は再び、恋に堕ちたんだ
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