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最上級の宝物ーangelー
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俺の腕で、安心したように優は眠ってる
その体は、何をされたのか想像するのも恐ろしい
ペニスから禍々しく伸びた向日葵
下腹部はパンパンになっており、尻からはゴーヤが出てる
痛々しいその姿から目をそらし、一度優から離れると、殺意のこもった目で、馬鹿共を見た
野球部キャプテンの田口に、サッカー部のエースストライカー中島
そこにいるのは俺の担当しているクラスの伊東
自分の無力さを痛感し、より、奴らに対する殺意が増してくる
「出て行け」
静かに響いた声に、周りは動揺したようだった
「小林先生、これは」
「聞こえなかったか?」
「あの、でも」
「出て行け」
視線を巡らす生徒たちをさらにギロリと睨みつける
一人の男子生徒(俺も見たことのない生徒だ。家庭菜園希望者のようだが…)が声を上げた
「でもさー、小林、アンタ最上捨てたんだろ?俺らは、単に最上慰めてただけだよ」
関係まで、知れ渡ってるのか…
それまで、口実に…
だが、優を、傷つけたこと
決して許しはしない
「…言いたいことはそれだけか?」
「…」
「これが最後だ。…出て行け」
あまりにも俺が怖かったのか、皆はそそくさと、奴だけは不満げにビニールハウスを出て行った
残されたのは俺と意識を失った優のみ
優の剥がされたジャージを彼に軽くはおらせて、俺は優を抱きかかえると、ビニールハウスを出た
職員室にやや近い、放送室の中に入ると、いつも放送室おいてあるソファに優を寝かせる
「…守ってやれなくて、ごめんな…」
くーくーと眠っている優をおいて職員室に戻り、保健室の鍵を借りると優を再び抱きかかえた
保険医の先生は今日は出払っていて、誰もいない
幸いと、中から鍵をかけ、優をベッドへと寝かせた
学校に医者を連れてくるわけにも行かないので、手を綺麗に消毒すると、向日葵に手をかける
ゆっくりと引き抜いた
「あッ…ハ…ァッ…」
意識を失ったまま、優が喘ぐ
その姿はやっぱり妖艶だ
…気づけば、唇を重ねていた
「…ダメだ」
もしご家族に知られれば、俺どころか、優までどんな扱いを受けるかわからない
優は幸せになるべき奴だ
耐え忍んだはずだろう
続けたい思いを抑えて、唇を放した
消毒液をガーゼにつけて、丁寧に性器を拭う
中も消毒するべきなのだろうが、下手にやって優を傷つけたくはない…
「ん…」
しばらくすると、睫毛が何回か瞬いて、優が目を覚ました
その宝石のような瞳が、ゆっくり俺を捉える
俺を、先ほどまでの状況を認識すると同時に、彼の顔が歪んだ
「あ…あ…あああ…」
彼は飛び起きた
そして、俺を突き飛ばし、保健室の机にあったハサミに飛びつくと喉元に…!
「やめろ!」
飛びついてハサミを奪い取る
「殺して…死なせてっ…!」
抱きしめて身動きもできないくらいにはがいじめにする
優は弱々しく抗っていた
目にいっぱいの涙をためて
「優…落ち着け…!」
「嫌だっ…もう、こんな汚れた身体、嫌だっ…!」
保健室のベッドに押し倒す
軋むベッドの中で俺は彼を抱きしめた
「優!」
「!」
動揺したみたいに目が揺らいで、その目から、大粒の涙が零れる
どうしていいかわからずに、俺は彼を見た
「優…?」
「…貴方に…好かれたくて。もう一度、『優』って、呼んでほしくて。でも、別れたからって必死に言い聞かせて、いつかまた付き合えるんじゃないかって期待した。なのに、こんな汚れて。俺は…!」
言葉が続かずに、彼は泣きだした
俺はただ、彼を抱きしめた
「…お前が死んだら、俺はもうお前を抱きしめられないじゃないか」
「…?」
「優は何も変わってない。綺麗なままだ。だから、俺はお前を抱きしめてる。…死んだら、俺が抱きしめる身体はどこにあるんだ」
耳元で呟くと、彼は少しためらった後に、再び泣きながら、今度は自分から抱きついてきた
やっぱり、そのぬくもりは気持ちいい…
「…」
「…小林、先生」
ちらりと見ると優はこちらを真っ直ぐに見上げていた
目線で問うと、たじろいだ様にまた目が動く
「あの…小林、先生。…俺、あの。…あなたと一緒にいたいです」
真剣に一言一言を紡ぐ優に、俺は、何も答えなかった
答えられなかった
いくら彼が家族を捨てる覚悟を持っていても、それは決して彼にとって心地よい空間ではない
…俺は優を幸せにしてやりたい
その為には、彼の家族が必要だ
…だが、優にとっては、それだけ、という環境も幸せではないらしい
優に必要なものは、今の環境すべて
優は、俺も必要だと、心から思っていてくれたことに、今始めて気がついた
返答の代わりに口付けをする
「優」
「…」
「好きだ」
「!」
見開かれた目
愛しい俺の恋人
どんなことがあっても、俺は彼を愛する
愛し続ける
「…先生」
「?」
「…俺も…俺も大好きです」
恥ずかしそうに少しだけ笑うその男に
大西優というその教師に
俺は恋をしたのだろう
*
「小林、先生っ…」
必死に俺にしがみつきながら、
優が息を荒くする
ゴーヤは引き抜けたのだが、プチトマトが奥に入ってしまっており、優本人の力ではないと抜けないのだ
「こんな…こと…!」
「大丈夫、俺しか見てない。少しずつでいいから」
「でもっ」
「優は何しても俺は愛せる」
「…っ!」
そう言って、優の腹を撫でると、優もそれに合わせて少しずつ力を入れ始めた
小さな赤い球体が、優から少しずつ溢れてくる
その姿は産卵のようで、とても愛しく見えてしまう
「卵を産んでいるみたいだな」
「そんなこと…ア、はぁッ」
「愛しいよ」
ゆっくりと優の腹を撫でると、それに合わせてプチトマトは零れ落ちる
「あ、あっ…」
苦しそうな優
優しく抱きしめて背中をさすってやる
「ほら、ゆっくり息をして」
優が苦しくないように、呼吸をさせてやると、少しずつ落ち着いてきた
そのうち、しゃべる余裕が出てきたのか、こちらを見る
「…小林先生、助産婦さんみたいです」
笑う余裕まで出てきたらしく、こちらに弱々しくもいたずらのような笑顔を向ける
俺も笑うと、優のお腹に口付けた
「日本じゃ、男は助産師になれないがな」
「あ、ク…じゃあ、小林先生が、女に、なればいいじゃないですか、…結婚も、できますし…」
優は、くつくつと笑った
苦笑すると優の腹を撫でる
そして、優は再び苦しそうな産卵にとりかかった
「は、ァ…後…5つ…」
コロンとこぼれでたプチトマト
やはりその姿は淫猥だ
「ひ…ぐ…」
「優、ゆっくりでいいから」
ゆっくりゆっくりトマトをひり出している優に軽くキスをする
それだけでただでさえ赤かった顔は、真っ赤になった
それでも少しずつトマトを出して、ようやくすべて出し終えた優は、肩で息をしていた
「よく頑張ったな」
「あ…小林…先生…」
「可愛かったよ」
言うと、彼はまた少し泣いた
優しく彼を抱きしめて、耳元に囁く
「大丈夫。お前のどんな辛い記憶も、俺が何度も塗り替えてやるから」
胸にしがみつくまだ幼いこの男
何より愛しい恋人であり、俺の初めて手にした宝物
軽く口づけると、二人で外へ出た
外はもう夜だ
遠くの方にネオンの明かりが見えるが、このあたりはまだ暗い
優は俺の手をぎゅっと握った
俺も握り返す
優は、ほんのすこしだけ、はにかむように笑った
その笑顔は、天使のようだった
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