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なんて気持ちのいい朝なんだ!
学校へ向かう道を軽い足取りで歩きながらそんな事を思う。
夏の太陽に照らされてキラキラ光る明るい茶髪を揺らしながら、仲田明日希は今日の自分のハッピーさについて考えていた。
まず今日の朝ご飯はフレンチトーストだった。
えげつない甘さのクリームがのったトロトロのフレンチトーストは普通の人だったら胃が重くなる一品だ。だがしかし将来チョコラテの海に溺れて死にたいと願っている明日希にとってその甘いフレンチトーストは幸せの固まりと言っても過言ではなかった。
そしてもうひとつ。
駅のホームで美女のハンカチを拾った。
その美女にハンカチを手渡した時のあの笑顔ときたら・・・!
俺、この思い出を胸に生きていくんだ!とつい思ってしまうくらい幸せだった。
そのあとも電車の中でお婆さんにお菓子もらったり道に落ちてるギザ10見つけたり・・・
「運がよすぎて死ぬかもなー、ふへへ」
そう頬を緩ませながらいつもの角を右に曲がった。
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