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sideカズマ: 俺の気持ちは
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「…………っ、はは、あー……」
(降参だ。)
やられた。
上に乗るイロハの背中に回してた手で自分の目元を覆い、はぁぁ…と大きく息を吐いた
「お前、本当に強くなったな。」
「えっへん!まぁね!」
「俺の後ろに隠れてた時が懐かしいよ……」
そのまま吸って吐いてを暫く繰り返してから、またゆっくり手を小さな体に回す
「大切にしようと、思ったんだ。」
ずっと想い続けていた人と晴れて恋人同士になれて、だから大切にしないとと思って
「でも、返ってそれが臆病になってたんだな。」
「クスクスッ、そういうこと。」
「はぁ…この俺がまさかお前のことを怖がってたとは……こんなちんちくりんの。」
くるくるの天パをわしゃっと撫でると、いつものように擽ったそうに笑われた
(本当、強くなった。)
この学園に入学した中学生の頃から変わってはきたけど、ハルやアキと出会ってからもっと成長した
強く、しなやかに。
…なんとなくイロハがこそこそ2人に相談してるのは知ってた
でも、あいつの事だから何やかんや言ってても結局は俺が動くまで待つんだろうと
少しの誘いがあっても、軽くスルーすれば諦めるだろうと考えてた
(だが、俺が甘かったな。)
嗚呼…本当に。
見くびってたのは、俺の方。
ーーーこいつも、ちゃんと男なんだ。
「なぁ。」
「?」
「本当に、いいのか?」
俺は、お前を抱きたい
もうずっと前からそう思ってた。
お前は、それで良いのか……?
「…クスッ、今更何言ってんの。」
至近距離から、大きな目が強く笑う
「寝る前のあんなキスなんかじゃ全然足りない。
ーーーだから、もっとカズマを頂戴よ。」
「ーーーーーっ、あぁ、そうだな。」
グイッと体を抱きしめ素早く場所を交代して、ベッドに沈むイロハの上に乗った
「俺も、あんなキスだけじゃ耐えられなかった。」
「あははっ、それなら襲ってくれれば良かったのにーオオカミみたいに!」
「本当だな。」
俺たちのペース?そんなもの知るか。
ペースなんざ、自分たちで自由に作れるものだった。
見上げてくるイロハの瞳には、微かな期待と緊張
安心させるように頬を片手で撫で、目尻に軽いキスをする
「もう止められないから。抱くぞ、イロハ。」
「……っ、ぅん。キて、カズマ。」
微笑みながら両手を広げる小さな体に、自分の体を沈めた
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