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付き合うまでの馴れ初めを話さないと出られない部屋 1
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【付き合うまでの馴れ初めを話さないと出られない部屋】
[written by 花町]
side: アキ
「ぁ……れ?」
気がついたら、またこの部屋
「なんだまたか…ったく……」
「あはは……急に飛ばすのやめてほしいよな。」
本当何回飛ばされれば気が済むんだ?
まぁまたレイヤが一緒で良かったけど……
「ぁ、アキくん、レイヤくんっ。」
「やぁ、また会ったね。」
「優紀さん、裕二さん!今回は明くんもいるっ!こんにちは。」
「どうも。」
「こんにちわーっ!」
最早顔なじみの3人
でもいい人たちだからまた一緒で安心
きゃー!と元気に抱きついてきた明くんをぎゅぅっと抱きしめた
「そちらもまた飛ばされたような感じですか……?」
「そうみたい。アキくんたちもだよね、もう何回飛ばされればいいんだか……」
「ですよね。」
「明はね、たのしーよっ? お兄ちゃんたちに会えるもん!!」
「クスッ、そっかぁ。俺もまた会えて嬉しいよ? な!レイヤ。」
「ん? まぁそうだな。」
レイヤが屈んで小さい頭を撫でると、くすぐったそうにキャッキャッと笑ってくれた
「さぁて。この部屋ならば、また例のごとく何処かにお題が……って、あれか。」
部屋の中心にある机の上に、1枚の紙
裕二さんが近づいてその紙を掴んだ
(こ、今度はなんだろう……)
前回のは酷かった…いやまじで。
出来ればもうあぁいうのはしたくない……ってか今回は明くんもいるんだし絶対駄目だ!教育的に!!
「な、何て書いてあります?」
「……うぅん、何だか凄い今更感あるなぁ。」
「? 今更感?」
「裕二さん、読んでみて?」
「あぁ。どうやら今回が最後のお題らしい。これで最後と書かれている。 その今回のお題が
〝付き合うまでの馴れ初めを話すこと〟だそうだ。」
「………へ、?」「えっ、それだけ?」
「これしか書かれてないな。」
ピラピラ紙を見せる裕二さんに、優紀さんと顔を見合わせる
「よ、良かった…良かったねぇアキくん!」
「ですね!本当に良かったぁ…安心した……」
最後の最後にこのお題とか順番どうしたって感じだけど、でもラッキー!
「馴れ初め、ねぇ……んじゃ、取り敢えず座りますか。」
「そうだねレイヤっ。ぁ、この部屋お茶とかあるかな…お菓子も。話ばっかりだと明くんも退屈しちゃうね、何かあればいいけど……ちよっと何か探してくるねっ!」
「あ、僕も行くっ!」「明もたんけんするっ!」
「それじゃ、俺たちはお茶でも用意するか。」
「そうですね。」
それぞれ散らばって、いそいそ準備を始めた
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