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平穏とは……3
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「ほい、ついたー」
目の前で、フェンスの扉を開けた新にぃ
たしか、ここは先生用の裏庭
先生達にだって、親衛隊と呼べるものがあるらしく、せめてもの安息の地としてここが用意されているらしい
生徒を招くのはいいが、騒がない生徒だけとルールがあり、あまり誰も使用しない
ここの地は、生徒会さえも自由に出入りはできない
だからこその特別な裏庭だ
「ここ入っていいの?」
「いいのいいの、優も落ち着けるし」
よしよしと、なぜか新にぃに頭をなでられながら喜ぶ
きっとうるさい奴も、マリモも見かけなくていいし……
とってもいい場所だなと思いながらベンチに腰掛けた
机を挟み向かい合ったベンチ
俺と秋と新にぃの3人で座り
向かいのベンチには海深と水輝と雲丹が座った
3人仲良く座っているのが面白く思わず笑いが漏れる
「優ちん何笑ってんのー?」
「いや、だって……ふふっ
3人仲良く座ってるのが面白いから」
目の前で真っ赤に染まった海深と雲丹と水輝
うっすら、秋と新にぃも赤くなっている気がするが、腐男子レーダーがフラグ建ってるぞと訴えたので、風邪か?などの無自覚発言は避けた
俺は鈍感ではないのですよっ(キリッ
「さて、早く食べよう
お弁当が目の前で美味しそうに待っている」
「せ、せやね!」
「ん〜、あまりの可愛さにちょっとお腹いっぱいだわ〜」
雲丹の謎発言はスルーしつつ、お弁当を開ける
色とりどりのお弁当は男子高校生クオリティにしては上出来
雲丹も秋も女子力たけぇーなーと考えつつもぐもぐ
俺はやっと、野菜が切れるようになったよ
いつか、コンロを使わせてくれる日は来るのかな……
悲しきかな、俺だけがコンロは使わせてもらえない
秋と雲丹が言うには、焦がすだけでなく自分も焦げてそうだから、と
要は俺が火傷しそうだと……
フライパンに触らなかったら大丈夫でしょ!?と反論したが通じなかった
くそぅっ!!!
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