アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
赤黒
-
赤視点
「今日で部活、退部します。」
朝練が始まる前、みんなの前でテツヤが言った。
「それと、転校します。」
理由は言えないらしい。
最近テツヤは、よそよそしかった。
きっと以前から、悩んでいたのだろう。
もっと早くに気づいて相談に乗っていれば、テツヤは退部も転校もしなかったかもしてない。
「嘘っすよね!?黒子っち!!」
「いえ、本当です。急な話ですみません。」
「嘘でしょ。黒ちん‥‥」
皆、驚いている。泣いている女子もいる。
皆、テツヤが好きだった。
人一倍努力するテツヤ、人よりも意志の強いテツヤ、前向きなテツヤ、そして人よりも美しいテツヤ‥‥
そんなテツヤを、皆好きだった。
僕も含めて。
「テツヤ、退部の件を含めて話しをたい。放課後屋上に来てくれ。」
「‥‥はい。はわかりました。」
その後の朝練は予想通り、テツヤは皆に囲まれて理由をきかれていた。
あまりに黄瀬がうざかったのか、最終的にはミスディレクションで消えていた。
テツヤ、皆には姿がみえなかったようだが僕には見えていたよ。
君は泣いていたね。
‥‥僕も、泣きそうだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
3 / 7