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①ー09
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やっとの思いで懇願すれば、ザクロは満足げに微笑み…甘い低音で耳元に囁いた。
「…よく出来ました」
けれど楽にしてくれると言った筈の彼は何故か指を引き抜き、俺の膝裏を抱えて大きく開かせ…成長した猛りを濡れた後ろへ当てがう。
まさか……嘘だろ。
いきなりそんな大きいの…入るわけ…!!
「いやだっ…やだ待っ…!」
そして今までとは比べ物にならない質量と圧迫感が有るもので一気に中を貫かれた。
その強い衝撃に、たまらず俺はイってしまう。
「あっ………ーーーっ!!!」
けれど彼はイってる最中の俺に休ませる間も無く激しく突き始めた。
不幸中の幸いというべきか、先ほど前立腺と言っていた所を散々攻められ解されたお陰で、痛みより快感の方が勝ってしまう。
だから俺はザクロから与えられる快楽を感じる事しか出来ない。
「あっ、あ、んあっ…はう!」
「…く…はは、ヤバい…君の中……はっ…スッゴい絡みついてきて、とっても気持ち良い…っ」
さっきまで余裕があったように見えたのに、ザクロは額に汗を滲ませながらギラギラと欲望に飢えた獣のような紫の瞳で俺を凝視してくる。
荒い息遣いと激しく中を突かれる度に、俺は女のような声を上げすがりつく事すら出来ず、ただシーツを握り締めるのに精一杯だった。
視界がバチバチと弾け…またあの感覚が湧き上がってくる。
「ふあ!ぁ、や、あん!イく…また、ぁ、あ、きちゃ…!」
「っ…章人…オレの名前、呼んで…」
「んあっ…え、はっ…なん…ぁあ!」
「お願い……呼んでっ」
口調は相変わらず優しいけど、コイツの雄はまるで別な生き物のように俺を貪り続ける。
精気を貰う為に始まった行為の筈なのに、これじゃあまるで俺の方が食べられてるみたいだ。
だけどそれすらも興奮してきて…快感に支配された今の俺には、ザクロの言葉に逆らえる筈も無かった。
「ぁっは…ざ、……ざくろぉ…!」
「…っ!」
泣き声のように名前を叫ぶと、目を見開いた彼の雄は更に硬さが増し…ぐるんと体勢が反転して俺が跨がるような姿勢にされると、腰を支えられ下から激しく突き上げられる。
「ひゃあん!」
「章人…可愛い…とっても…可愛いっ」
「あう!ぁ、や、激し…あ、あ!ざくろ…!」
腰が上下に振られる度に軋むベッド。
感じる度にビクビクと震える尻尾。
淫魔が人間に翻弄されるなんて同族に知られたら馬鹿にされるだろうけど…そんな事より今俺をメチャクチャにするこの男の精気と、与えられる快楽がスゴすぎて他の事なんてどうでも良くなってきた。
セックスってこんなに気持ち良い行為なんだ。
気持ちいい。
……キモチイイ。
そう思うと身体は悦び、悶え。
スイッチが入った気がした。
「ぁはぁあっ……!」
中で感じたザクロの射精に誘発されるようにまた欲望を撒き散らす。
そして彼が呼吸を整え、汗で濡れた額を拭い上着を脱ぐ様を見つめながら、俺は静かに繋がったままの腰を揺らす。
そんな俺の異変に気付いたザクロは、驚くような視線を向けてきた。
「…え、章人…?」
「…んっ……もっと…精気、頂戴…」
「!」
「もっと沢山………セックス、シて」
呼吸を乱し、上目遣いで顔を覗いて挑発するように腰をゆっくりと振った。
すると中の彼は直ぐにムクムクと起ち上がり、硬さが戻ってくる。
それが気持ち良くて俺は自ら足を開き…見せ付けるように感じて見せた。
動く度に接合部から厭らしい水音がして、興奮してくる。
「あんっ…あ、ざくろ…動いて…もっと沢山、気持ち良いコト…シて…ッ」
「……章人」
「んっ…ん…ぁ、ぅん、早く………早く…っ」
口からは自分とは思えない言葉ばかりが溢れてくる。
だけどそれを考える思考が働かない位、この快楽に夢中になっていた。
もっと俺をメチャクチャにして。
もっと俺の中をお前で満たして。
そして卑猥なオレから目を逸らせないザクロはゴクリと唾を飲み込んだ気がする。
「………ははは。もしかしてオレ……とんでもない淫乱を呼び覚ましちゃったのかな」
困ったように言われたけど、言葉とは裏腹に彼の手は俺のお尻を揉みながら少しずつ腰を動かし始める。
「…絶倫のオレと、淫魔の君。どっちが先に音を上げるか面白そうだ………ね!」
「ぁん!」
ズンッと強く突き上げられ、再び反転して正常位に戻り律動が再開される。
羞恥心など消え失せた俺は恥ずかしげもなく乱れてよがり、与えられる精気を貪った。
「ひゃあ!ぁんっ!あっぁ、イイ…そこ!」
「はぁっ…は…っ…」
「ぁう!んん…はぁ!あ、ざくろ…ざくろぉ!」
「っ…章人!」
声が枯れる程名前を呼んで。
押し寄せる快楽を全身に受け止めて。
喉の渇きを潤すように互いの唾液を夢中で貪った。
そのまま欲望の赴くままに絡み合って途中で気絶したから、何発したかは覚えてない。
その中でも思い出せるのは、気絶する時に見えたザクロの酷く穏やかな笑顔だった。
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