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何事も挑戦を。
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台所へ立ち寄り、なにかないかと探す虎徹。
その後ろ姿を見つめている虎乃巴。
たとえ記憶喪失になっても、常識までもが欠損しているわけではなく。
人様の家の中を不用意にウロウロしてはいけない、という事は言わずともわかるらしい。
「ん?
あー…これは……」
虎徹はあるモノを発見し、検討していた。
確かに、摂取すればある意味で腹は満たされるだろう。
虎徹はそれで全然いいようなのだが、問題なのが虎乃巴である。
虎乃巴は未成年か?
「なぁ、虎乃巴。
お前、酒って飲めるのか?」
虎徹は虎乃巴の方を向いて、酒瓶をチラつかせた。
「酒…?
それはお水ではないんですか?」
虎乃巴が指を指した酒は日本酒だった。
「いや、飲みてえなら飲んでもいいんだが……。
これはアルコールって言ってな?飲み過ぎるとベロンベロンに酔っ払っちまうんだ。」
「酔っ払っちまう?」
「えーと…」
虎徹はギクシャクしたパントマイムみたいな方法で虎徹に教えていった。
サメのボディランゲージみたいだ。
虎乃巴も思考回路をフル活用させて話を聞いていた。
「〜〜、ってことだ!
理解したか?」
「な、なんとか!」
よし!と、虎徹は言い張るや否や。
日本酒を目の前にドンと置き、虎乃巴の反応をみた。
とりあえず、心構えはできてるようだ。
「よし、俺の部屋で飲むか!」
虎徹はそう言って、酒瓶を左手に持ち。
右の腕で虎乃巴をかつぎあげた。
「うにゃっ」
腹の奥から出た声だった。
虎乃巴が寝てる間に虎徹が着させた浴衣がバタバタと揺れる。
「さあ、いくぞー」
ニコニコしてる虎徹と、それに担がれている虎乃巴。
さて、部屋についたら虎乃巴はどうなってしまうのだろうか。
見物だとは思うけれどもね。
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