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彼女持ちのせんぱいに恋してるのに兄と幼なじみに猛アタックされてます。
愛情④
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広げてみると、
郵便番号・住所と土産の購入方法、配達までの方法が書かれたページがあった。
「何これ。土産って頼むの?
つまんね~、行く意味」
「まあ別に頼まなくてもいいんだけどよ、
何個か頼んどいてあっちでも買うんだよ。」
「二度手間じゃない?」
ヤス兄は起き上がって俺の隣に座って、頬をくっ付けて紙を覗き込んだ。
「そんなことねえよ、これとかあっちじゃ即売れで手に入んねえんだぞ。」
俺の首から腕を回して、
大きく載せられた菓子を、 ちょん、と指差す。
「じゃあこれ頼めばいいじゃん。」
表面が黄緑の透明な水羊羹で土台にクッキー、羊羹の中にはそれぞれドライフルーツやあんこが入っているらしい。
……おいしそう。
「何個?」
「一番大きいので3箱。」
「多くね?」
甘いもの大好物ですっ……!
一番大きい1箱で50個入っているらしいのだが、
お値段は修学旅行特別半額&2000円以上で送料無料!!
──らしいからお得の筈。
頬擦りしてくるバカのデコをべしっと叩くと、離れてまた寝転んだ。
「つうか俺の金──と見せかけた親と親戚の金なんだけどな~」
「俺の為に買ってよ。バイト代で。」
「オイ」
布団にくるまって本格的に寝ようとするバカの腹を拳で殴ると、
ぐえ、と反動のまま起き上がって抱き付いてくる。
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