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彼女持ちのせんぱいに恋してるのに兄と幼なじみに猛アタックされてます。
愛情⑤
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「でも多いだろ。合計で150個だぞ?
1個で手のひらサイズだぞ?」
大きな手を広げて、ぴらぴらと目の前で振る。
思いきり噛み付くと、耳に、
「やん///」とキモい声をわざとらしく出してきた。
「全部食うからいい。図書室でも食いたいし。」
またごろぉんと寝転んで、枕を抱き締めてくんかくんかし始める。
……もうほっとこ。
「前はどら焼き持ってったよな、和菓子好き?」
ベッドに手を付いてページ全体に目を通していたら、
ぎゅっとその手を握られる。
「本の匂いって和菓子に合うんだよね。」
「お茶とか欲しくならない?」
ぱっぱっとハエを払うように手から逃れても、再びぎゅっと握られた。
「あるよ。緑茶。
母さんが貰った高級な奴持ってった。
ポットあるから家庭科室で沸かしてそれにお湯入れるの。」
何となく握り返すと、その手にすり……と頬擦りしてくる。
睨んで舌打ちすれば、ぺろっと舌を出して額をこづく。
──キメェ……。
手をパッと振り払って離させた。
「母さん怒らなかった?」
「あの人洋菓子派だし紅茶派だし。父さんはコーヒー派。」
ヤス兄は俺の腰を引っ張って後ろに倒すと、
回転させて、ぎゅぅ、と抱き締めてくる。
「俺はスナック菓子とジュース派だよ。」
「知ってる。」
「あとシュウの唇菓子と唾液入り汗ジュース派。」
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