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彼女持ちのせんぱいに恋してるのに兄と幼なじみに猛アタックされてます。
愛情⑪
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おいおい先輩じゃない相手にドキドキするとは何事か! しかもヤス兄に……! //
「俺さ、あんまり周りの奴等とうまくやれてなくてさ……。」
「え?」
「ほら生徒会長だし勉強できるし運動できるしイケメンだし完璧じゃん?
その上お前以外とはあんま話したくないし……。
信頼してないからさ、人と壁作っちゃうって言うか……。」
「……え、何今のシリアスなの自慢なの?」
「お前だけこう言う話できるって話。」
「……っ」
「ときめいた?」
「──……いや迷惑だなぁって。」
「オイ」
もちろん冗談だ。
なんかびっくりしておったまげて恥ずかしくて嬉しくて、ごっちゃごちゃだ。
──ヤス兄を横目でちらっと見ると、目が合ってしまう。
優しい瞳に見つめられて、ふわ、とヤス兄は笑う。
「何?」
「……あ、ぅ…………////」
……きっとこの顔は、
「あ、そうだ、見ろよこれ! 旅行先の超有名な遊園地で────………」
俺だけにしか見せない顔なんだ……。
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