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彼女持ちのせんぱいに恋してるのに兄と幼なじみに猛アタックされてます。
悲壮⑥
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「俺あいつのことマジ大っ嫌いだけど、もう殴って、殺してやりたいくらいだけどさ。
……けどシュウの可愛い赤面とか、可愛い笑ってる顔とか、いっぱい見れたのあいつのおかげだし、
お前が無理なら、忘れなくていいんだよ。
辛いなら無理しないでいいから。
忘れられると思った時に忘れればいいんだ。
まずは時間を置くことだな。」
「本当に俺のこと好きなの……?」
「え、何急に? 好きに決まってんじゃん?」
「だって……優しい……。
先輩のこと、忘れなくてもいいって……そんなの普通言えない……。
何で言えるの……?」
俺は泣き付いてくる先輩に、
彼女のこと全部、忘れてほしいって、何度も思ったのに。
「……バカだなぁ。そんなの決まってんだろ、」
よしよしと俺の頭を優しく撫でて、ふわりと笑う。
「お前が大事だからだよ。」
……だから、何でそんなに優しいんだよ。ばか。
涙が溢れて、思わず、胸に顔を埋めた。
「お兄ちゃ……お兄ちゃん……」
胸のシャツを握ると、ぎゅぅっと抱き締められる。
「よしよし。もっと泣いていいぞ。大丈夫。そばにいるから。」
「ごめん、ごめんね……。」
「?」
ヤス兄が不思議そうに首を傾げる。
「その優しさ、利用してもいー……?」
そう言った後俯いて後悔していると、
ちゅ……と額にキスをされた。
「ああ、喜んで。利用しまくってぐちゃぐちゃにして。」
「そう言う意味じゃない。」
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