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彼女持ちのせんぱいに恋してるのに兄と幼なじみに猛アタックされてます。
ヤス兄⑧
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「…………だめ……だよ……////」
俯くと、唇が離れて、
「じゃあやっぱり普通に食わないとな。」
と箸にしいたけさんを挟んで向けてくる。
……しいたけさん1号……兄ちゃんに喰われてしまったか……。
「何で泣いてんの? そんなに嫌い?」
ヤス兄が心配そうに眉を下げて、首を傾げる。
……ぅ……可愛い……。
「……いや、しいたけさんにとっては逆に嬉しいのか……?」
こんな美形に食べられるなんて……俺だったら……
──って何を考えてんだ俺には先ぱ──……い、が……。
「大丈夫か?」
よしよしと優しく撫でられて、胸の苦しみが和らいだ気がした。
……ヤス兄と一緒にいれば先輩のことを忘れられるけれど、
甘えてないで、
自分でこの気持ちをどうにかしないといけない。
ヤス兄に心配させてばかりではだめだ。
ちゃんと明日学校に……行……
「シュウ……?」
学校に…………行って……
「おい、シュウ……っ」
視界がボヤけて、身体がぐらりと傾いた。
ヤス兄の優しい手に受け止められた瞬間、意識が飛んだ。
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