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彼女持ちのせんぱいに恋してるのに兄と幼なじみに猛アタックされてます。
逃亡④
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「あ、あの……」
「ぁ……ごめ……」
「バカッ、バカッ、バカああッ!?」
ど、どうしよう、先ぱ────…………
──…………先輩……?
振り返ると、先輩は俯いたまま小刻みに震えて、
急にバッと顔を上げこちらに駆けてきて、
俺の手を取り、反対方向へ走り出した。
……うわ、先輩の手、熱い。
気づいたら苦しかった気持ちとか恥ずかしい気持ちとか、
全部ほったらかして先輩の背中に見とれていた。
先輩をぽーっと見つめていると、
「──ッるアアアアアあああああああああああああああああああああッ!!」
「うごえッ!?」
……と、先輩が急に視界から消えて、
むぎゅ、と抱き締められた。
「せんぱあああああああああああ────いッ……!?」
「もう大丈夫だぞシュウ。安心しろ。」
優しく抱擁してよしよしと撫でてくるヤス兄に呆れていると、
先輩が半壊した塀から出てくる。
「───な、何しやがる!?」
「俺の弟を誘拐するとはいい度胸だなッ!?」
──誘拐!?
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