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彼女持ちのせんぱいに恋してるのに兄と幼なじみに猛アタックされてます。
逃亡⑧
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「うぅ~…………/////」
「おはよ。どうしたんだ空秀、顔赤いぞ?」
「槊、おはよ……。」
先輩が先に行ってからと言うもの、
登校中の道ではヤス兄の過度なスキンシップばかりでもう身体中ぽっぽしているし、
精神的にも身体的にも幸せだけどへとへとだ。
ヤス兄のちゅー……舌……
「あぁ~っ……もう……っ……。/////」
感触と共に熱も蘇る。
机に突っ伏して、ぐりぐりと額を押し付けていると、
ぺしっと頭を叩かれる。
「……何。」
イラッとして睨み付けると、そんなの気にもせずピッと紙を差し出してくる。
「これ前田杏から。」
……女の子女の子したピンクの封筒に、
〝迴場空秀くんへ 前田杏より〟ときゅるきゅるな文字で書いて合った。
筆圧が強い。きゅるきゅるとはいえ丁寧に書かれている。
きっと一生懸命書いてくれたんだろうな……。
それはそれとて、槊が椅子を持ってきて、べったりとくっ付いてくるから暑苦しい。
椅子をズズッと引きずって離れると、槊も引きずって、引っ付いてくる。
俺は窓際の一番後ろの席なのだが、壁に追いやられる形で出るに出れない。
ただでさえ暑いのにそんな体温でくっ付いてこないでほしい。
暑い……超暑い。
……ヤス兄のほうがもっと暑苦しいけど…………。
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