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彼女持ちのせんぱいに恋してるのに兄と幼なじみに猛アタックされてます。
口付け⑲
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俺の腰を引き寄せてすりすりと頬擦りしてくるのが恥ずかしい。
恥ずかしくて顔が熱くて、ヤス兄の胸で顔を隠した。
後ろから先輩の慌てた声が聞こえる。
「──え……じゃあ槊とキスしたってのは……!?」
「猿とキスしたってことだけど……?」
「む、無理矢理キスしたって……!」
「だから〝無理矢理〟押し付けて猿と〝キスした〟動画を送ったってのを省略したんだろ。」
「どこを省略してんだよ紛らわしい……!?」
ん、あれ……
先輩の声、やっぱりおかしくないか……?
「相変わらず重要なことは言葉不足だな会長様は……」
……何か、
何か、
ほっとしてません……?
ヤス兄から少し離れて、こっそりと先輩に目を向けると、
俺はその表情を見て、驚愕し、息を呑んだ。
「ほんと、紛らわしいんだよな……」
悲しそうな、寂しそうな表情をしていた。
普通それは現状ではヤス兄がする筈の表情で、それに先輩はヤス兄と槊がキスしてたとしても関係ない筈だし、
そもそも、ずっと先輩を見つめてきた俺が見たことの無い表情を、何でヤス兄の前では沢山見れるのか不思議なくらいで……
だってこんな、こんな、
彼女さんにフラれた時だって、
こんなに辛そうな顔、見たことが無いのに……。
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