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生意気ちゃん…って
ひでえ名前だな。おい
「…あんた」
あ、存在忘れてた、
ずっと座り込んでる双子の方に目をやると
兄が俺に話しかけて来た
「あ、ありがとうな。助けてくれて」
「別に。それより南館に戻るぞ。
話はそれからだ」
双子にそう言って南館の方に歩き出すと
足音が1人足りないことに気づき後ろを振り向くと
弟が兄にお姫様抱っこされていた。
しかも弟くんしっかり兄を抱きしめてるし。
「本当に大丈夫かよソイツ」
「ん?あぁ、俊(しゅん)の事なら大丈夫だ。
あんなに追い込まれたのは初めてだったから
ビックリして怯えてるだけだから。」
しばらく
南館の廊下を歩き2階の広場にやってきた。
そこには「助かった」とか「しんどい」と騒ぐ奴もいれば
泣いたり倒れているヤツもいる。
俺と双子は木でできたベンチに座った。
弟の俊はマシになったものの隣に座る兄の袖をしっかり掴んでいる
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