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「ま、いきなり来て泊めろもないわな」
ふう…と息を吐き、ポリポリと頭をかく。
「今日のところはこれで帰るよ。京佑に会えたしな。また来るわ」
「来んなっ!!」
今にも噛みつかんばかりに吠えた。
もう顔も見たくない。
何で今なんだよ。
「ふっ…じゃあな」
チュッ…
いま、なにした…?
唇に柔らかい感触…。
俺は固まったまま、動けないでいた。
もうすでに伊吹はいなくなっていたが俺の頭は思考停止。
色々なことがありすぎて頭がパンク寸前だった。
どれくらいそうしていただろうか。
一旦、頭の中を整理しよう。
浮気して別れた相手が突然、目の前に現れ、俺が結婚することを知って、なぜか会いに来た。
そして、なぜか泊めろと言われ、嫌だと拒めば、キスを…。
って…
「ぐぁああああぁーー!!」
突然、我に返り発狂したように叫ばずにはいられなかった。
俺の頭の中は伊吹に対しての怒りで溢れていた。
なんなんだ、あいつは!!
何をしに来たんだ!!
相変わらず、チャラチャラしてわけのわからんやつだ!!
卒業して6年だぞ!!
もう少しまともになっててもいいんじゃないか!?
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