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智樹には付き合うことを反対されたものの、あまり強くは言ってこない。
大丈夫か?って会う度、心配されるけど。
伊吹には友人がたくさんいた。
付き合い始め、二人でいることが多くなったけどいつも数人に話しかけられる。
中には伊吹の腕に手を絡ませ、上目遣いで誘ってる場面にも何度も遭遇した。
伊吹はモテる。
俺と伊吹の仲は公認になりつつあったがそんなものはおかまいなしだった。
そして決定的だった伊吹の浮気現場に遭遇した。
伊吹と友人だと思っていた小柄な男の子とのキスシーン。
二人の世界に浸って、夢中で唇を合わせていた。
わかっていたのにわかっていなかった。
伊吹のことが。
そのとき、伊吹は死角になって見えなかったが相手の男は俺を見て勝ち誇ったようににやりと笑ったのだ。
智樹に言われていたのに。
気を付けろって。
でもどう気を付ければ良かった?
四六時中、監視すればよかったのだろうか。
それともやはり付き合うこと自体、間違っていたのか。
自分を責めた。
けれどその後の伊吹はなんとも普通だった。
見られたなんて思ってないんだろうけどそれにしても…浮気してこんなに普通に出来るものだろうかと、あれは見間違いだったのではないかと思った。
けれど間違いなどではないことはすぐにわかった。
その後も何度もそうゆう場面に出くわしたからだ。
部屋の合鍵をもらっていたので約束していたから合鍵で入ったらまた別の、今度は女と真っ最中だった。
信じたくはなかった。
けれどもう手遅れなほど好きになっていた。
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