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「待った?」
少し時間をおいて待ち合わせのコンビニに到着した俺。
「ううん、大丈夫。名前聞いてなかったからどうしようかと思っちゃった」
「あ、ごめん。俺は伊吹。君は…美花ちゃんだよね?」
「うん。じゃあ…行こ?」
上目遣いで腕を絡め、促す。
はっきりいってやめてほしい。
京佑もこんな女と結婚なんてありえない。
「そういえば…婚約してるんだっけ?」
盗み聞きした情報を彼女に突きつける。
「あ、聞いてた?気にしないで。彼はこんなの、気にしないもの。彼は知ったとしても別れることなんて出来ないんだから」
「…どうして?」
あいつを縛り付けてる…。
「彼はパパの会社の取引先の人なの。私がパパに頼んで彼と結婚出来るように丸め込んだの。彼が断ったりしたら会社にはいられないもの」
「それはなぜ?」
「だってそうでしょう?私の顔に泥を塗ることになるのよ?許さないわ。だからそのときは覚悟してもらうわ」
なんてゲス野郎だ。
京佑を…俺の京佑を…。
京佑と結婚出来るくせに…。
「…君は、彼を愛してるの?」
わかっていてもこの質問をせずにはいられなかった。
「愛?んー、ある意味、愛してるわ。彼、かなり格好いいの。格好いいっていうより美人かなぁ。ステータス的にかなりいいのよ。彼はうちの会社でもかなり人気があってね」
やっぱりか。
ほんと、くそ女だ。
「あのさ、だったら彼を解放してくれない?君にはもったいない」
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