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目的のドアの前、数回、深呼吸して気持ちを落ち着かせようと努力するが全く意味をなさない。
心臓がバクバクいってる。
これが最後だ。
京佑…。
ガチャっ
ドン!
インターフォンを押す前に目の前のドアが開いて出てきたのは京佑だった。
そしてなぜか京佑に抱きしめられている。
え、なにこれ。
夢?
「京佑…?」
「遅いんだよ」
なぜか罵倒された。
どういうことだ?
遅いってなにが?
「もっと早く来ると思ってたのに。バカ…」
顔を上げて、俺を見上げる京佑の目には涙がたまっていた。
「京佑…結婚するんじゃないのか?だから引っ越したんじゃ…」
「俺は伊吹の気持ちを試したの。俺が目の前からいなくなったら伊吹はどうするかなって。結婚は破棄した。やっぱり気持ちを偽るのは嫌だったから」
試した?
結婚するためじゃなく…引っ越したのは俺に探させるため?
「さっき智樹から連絡きた。これからバカが行くぞって。ほんとあいつは俺の為にいつも動いてくれる」
夢じゃないのか…?
俺は京佑を力の限り、抱きしめた。
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