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隊長さん
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郁side
「もうっ、なんなの!」
顔が熱い。
ベッドに倒れ込み足をバタバタさせる。考えるのは先程リビングで話した同室者の後輩、翔のこと。
ノックされて部屋を片付けてから急いで出たら同じタイミングで開けられ、転びそうになった。
とっさに目を瞑ると、衝撃は来ずに甘い香りがした。
抱き止められたと気づいた時、ドキドキした。こんなこと会長様以来だ。このドキドキは転ぶと思ってビックリしたからだと思いたい。
どうやら彼は同室者らしい。
去年、親衛隊だった僕と同じ部屋になった子は、噂を流されて耐えられず転校してしまった。
僕のせいで。
それからは親衛隊の子以外ほとんど誰も近づかなくなった。
同室者になった彼に、部屋を変えた方がいいと伝えた。
あぁ、またこの子も離れていくのかな、なんて思っていたら想像とは違う答えが返ってきた。
頭ではダメだと思いつつも、心のどこかですごく喜んでた。
可愛いって言われて恥ずかしくなり、部屋に向かった。
そして、今になる。
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