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食堂
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「はい、ドーゾ」
その人は自分が持ってるパフェからスプーンでいちごを救って差し出してきた。
「………ぇ?」
「いちご、落しちゃったんでしょ?俺、今日いちごの気分じゃないからあげるよぉ。ほらあ〜ん」
「……あ、」
パカッと口を開くといちごが入れられる。
俺のためにくれたものだからかいつもよりも甘く感じた。
「……へへ」
「「「「(可愛い…!!!!///)」」」」
今、顔がものすごくだらしない自信がある。
勝手にニヤけてしまう。
「うんうん。よかったよかった。もう落としちゃダメだよ~?
よぉし、かいちょーご飯食べよ~」
その人は俺の頭をぐしゃぐしゃとなでた後、パフェを持ったまま会長達と食堂二階のラウンジへむかっていった。あれ?二階って生徒会と風紀委員しか行けないんじゃ………。
しかも、お礼言えなかったな。
『副会長様かっこよかったね~』
『優しいね』
「副、会長?」
「副会長はさっきいちごくれた人だよ。神田恭(かんだ きょう)副会長」
ゆーまが親切に教えてくれた。
副会長って腹黒美人ばっかだと思ってた。
今の人、金髪とピアスと喋り方からどちらかというと会計かと思った。
「翔今、会計じゃないんだって思ったろ。俺も最初の頃思ってた」
バレてた。さすが腐男子。
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