アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
20歳の時
-
視点:黒子
僕達が20歳になった時、君は結婚した。そして、子を授かった。
友達として、嬉しかった。結婚式にも参加した。華さんはとても綺麗な人だった。君の隣に立っていても吊り合う人だった。男の僕と違って。羨ましかった。妬ましかった。君の隣にはいられない僕とは違うから。
出産のお祝いもした。生まれた子は、とても君に似ていて可愛かった。その子は、「征」と名付けられていた。君は、とても幸せそうだった。
けど、元恋人としての気持ちは最悪だった。
まだ、僕だけが中学生のあの時の気持ちのまま。君はもう前に進んでいるのに。
僕はまだ、君のことが好きだ。君が結婚していても子を持っていても。
これだけ許して欲してほしい。君を好きでいることは。
誰にも迷惑をかけない。君にだって。
中学のときに君から離れた僕だけれど……
それからは、たくさんのことがあった。
征くんの誕生日を君と君の奥さんとキセキの世代と呼ばれていた皆で。そして。僕と。火神くんも。あの輝かしい時代を一緒に歩んでいた他の人たちも一緒だった。
そして征くんが12歳になった時、僕は征くんから告白をされた。
君が僕に告白したのも12歳だった。
君と同じ歳に告白をされた。やっぱり親子なんだなと思った。瞳があの時の君にとても似ていた。
けど、それからだった。
何かが変わったのは。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
4 / 23