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知
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その後ナースさんが来て、
夏希さんは僕の記憶が無い事を説明してくれた。
僕が覚えていることは少しだけ。
まずは日常的行動のこと。
歯磨きの仕方とか、ご飯の食べ方に箸の持ち方とか。
学校の事は良く覚えていなかったけど。
あと家族のこと。
僕には親族がいなくて一人暮らしだった。
お金は親が残していったものを使っていた。
それ以外はさっぱり。
僕の担当医さんが来た。
「はじめまして如月御幸くん。僕は鮎澤深雪(あゆざわみゆき)。同じ名前で紛らわしいけどよろしくね?」
「あ、はい。」
「それでさ?御幸くん、キミの記憶障害は一時的なものみたいなんだ。だからキミが努力すればきっと思い出せると思うんだけど....どうだい?頑張って思い出す事を努力するなら学校に行ってもいいよ。」
一時的な記憶障害....
努力するなら思い出せる....
なんだか誰かと約束した気がする....
ダレか、と....
そうだ、僕は思い出さなくちゃいけないんだ。
思い出さなくちゃ――
「します....。
努力します!思い出します!
だから....学校に行かせて下さい!!」
「............!
うん、わかったよ。
そのかわり、僕も行くね?」
「へ?」
「僕がついて行く。それがもう1つの条件。」
「はい!」
よし、
ダレかとの約束を果たす為に
僕は――――――
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