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R15-誰に盛られた?
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待つこと10分、相変わらず澤村は菅原に背を向けたままで、一度きりたりとも、その場所から2人揃って動いていない。
――遅くないか!!!?
流石にこう考えるのは回避出来なかった。まだ僅かに喘いでいる菅原の声が、耳に届く。
「っ…は……あ……ぁっ、はあ……」
達する事は、出来ていないようだ。すっかり手もふやけて、もう殆ど感覚が無いのではないかとさえ、思う。
澤村は、背を向けながら考えた。何故、菅原の自慰が終わらないのか、という事について。
あの後から何度も考えた。だが、結局答えは出なかった。ならば、その理由は1番フォーマルなものなのでないか、と推測する。
つまりは、澤村が居るから、菅原はイケないのだと。
「……」
――結局は俺のせいか!!!
自分で考えておきながら、自分でつっこむというのも、おかしな話である。
澤村は我慢出来なくなり、菅原の方に向き直った。一刻も早く、この地獄のような空間から抜け出すために。
「ッ!?」
「だ…大地、……後ろむちゃ駄目だって………ん、言ったべ…?」
そこで、澤村が目にしたものは、ビックリマークとクエスチョンマークが何個でも付くような事態だった。
練習着に付いた、無数の白濁液。
それが全てを物語っていた。澤村は、今までの時間と、菅原の意味深な行為に立ち眩む。
――ッなぜ…?何度もイッてるじゃないか…スガ……どうして言わなかったんだ…??
頭の上に連なる、夥しい数のクエスチョンマークが見えているかのように、菅原は甘い声で呟く。
「だって……言ったら、大地は行っちゃうでしょ……」
そこ言葉を前にして、澤村に電が落ちた。比喩的な表現ではなく、そのような顔をしたまま立ち尽くしているのである。
あまりにも予想だにしない台詞が飛んできたものだ、と笑うしかなかった。それ以外に、その状況に対処できる方法がなかった。
男子としての何かを失ったような菅原を見るなり、はぁと溜め息を俯いてした時だった。
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