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R15-誰に盛られた?
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体育館
「や…谷地さん!?」
「日向!」
何故か泣きそうな表情をし、蹲るような体制で座っていたのは、日向と同級生の谷地仁花だった。瞳いっぱいに、悲しみの涙を溜め、顔を覆う。
「うわぁああああん」
「ちょ、谷地さんどうしたの!?何があったの!!?」
「菅原さんがッ…菅原がぁああぁ」
その名前にピンときた日向が、谷地の背中をさする。ポンポンと叩き、事情を伺う態勢に入った。
「菅原さんが、どうしたんの?」
優しく問いかけ、嗚咽混じりに呼吸をする谷地を見た。谷地は、ゆっくりと深呼吸をし、口を開いた。
「ッ…私の作ったクッキーで………大変なことになでちゃったの…」
落ち込む谷地に、日向はなるべくフル回転で思考を巡らせた。
――クッキー…?
クッキーがどうしたのか、訪ねようとしたが、それを振り切る。それよりも優先的に、聞くことがあった。
「クッキーに何か入ってた…?」
そう問いただすと、谷地は静かに頷く。何を入れたのかと衝撃の前に疑問を抱いた。が、話の流れを崩さぬよう、上手く進めていく。何度か聞いていくと、谷地は恐る恐る状況を話し始めた。
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