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人狼ゲーム
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一斉に皆が黙る。そして、唖然と木兎の方を見る。赤葦は、頭を抱えながら、首を横に振った。
――駄目だこの人…。俺の女装の事しか考えてない……。
深々と溜め息をつく隣で、木兎はニッコリと笑った。が、
「人狼、なんか赤葦っぽくなってきたなぁ~」
その言葉に、己の背筋が凍るのを感じた。
「……何言ってるんですか…、さっき菅原さんって言ったじゃありま…」
「別に?選択するのは俺の自由だし」
によによと不気味な笑みを浮かべながら笑う先輩の姿に、赤葦は改めて感じた。
このゲームに、「正論」なんて通用しない……。
皆が皆、生き残るために必死に足掻いているんだ。そう。
たとえ、嘘を付いていたとしても。
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