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バカ
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瞬間、頭を床に伏せ盛大にたたきまくる主将の姿に、他のメンバーは笑いをこらえきれずにいた。
「あぁあぁあああぁあ持っていかれたぁあああああ」
「バレーの錬金術師」
「花巻、それヤバいww」
笑いをこらえきれずに吹き出した松川を、及川は思い切り睨んだ。そして、敗者にも関わらず口を開く。
「今のはアレだもん!俺の負けじゃないもんねー!」
「…はぁ?」
岩泉が静かに威嚇するが、彼はベロを出したまま嫌な顔をやめない。再び岩泉が殴ろうとするが、それを花巻が抑えた。
「元はポーカーなんだよ岩ちゃん。甘いねぇ」
人差し指を立てながら舌を鳴らすが、大して重要な事でもない。3人とも分かりきっている事を言われ、各々の気持ちを表情に出す。
及川は、バラリとカードを広げた。
自信ありげに取り出された手札には、順番に数字が上がっていっていた。3~7まで、キレイに揃っている。それを見た花巻は、感嘆の声を漏らした。
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