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王子さまの裏の顔
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女の方は派手ではなく清楚系の可愛らしい
タイプだった。
白のワンピースに、薄いピンク色のカーディガンを羽織った如何にも女の子らしい服装。
高校生くらいだろうか、下手すると中学生にも見える。
あんなおとなしい感じの子がラブホテルに行くことを決意するなんてきっと彼氏は信頼をもたれているのだろう。
普段なら気にならないのに、どんな奴なんだと思い男の方を見る。
黒のTシャツにジーパンを履いたシンプルな格好。
シンプルなのに、背は高くすらりと長い足が印象的でどこか目を惹く。
あんなスタイルのいいやつイケメンだったら文句なしだななんて考えながら顔を見る。
目はぱっちりで長い睫毛に鼻筋が高い、白く整った顔立ち。
髪は黒髪でサラサラとした質感が爽やかさを際立たせるだった。
そこで俺は既視感を感じた。
どこかで見たことあるような…?
めちゃくちゃ身近にいてそれでいて俺とはあまり関わりのない類いの……。
そこで俺は一人の男が思い浮かんだ。
…いやいやいや、まさか。
あいつな訳が…。
もう一度確認をしようと彼氏の顔を盗み見る。
間違いない、アイツだ。
目を疑ったけど、何回見ても同じ人物。
「おい、嘘だろ…」
それは、紛れもなく
学校で王子と呼ばれる男、中田春樹だった。
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