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王子さまの裏の顔
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数学の授業。
お昼も終わり、窓辺の席の俺は暖かい日差しを受けて普段なら寝ていた。
それが、今日は一向に眠気が襲ってこないのだ。
理由は簡単。
朝の出来事を思い出しては、体が熱くなる。
なぜだか、体が妙に疼いた。
いつもならこんなことは絶対にないのに、
今日は、いつもと全然違う。
「中田、ここ解いてみろ。」
中田が当てられた。
名前が呼ばれた瞬間に、ピクッと反応してしまった自分が憎い。
声を聞くたびぞくっと背中に何かが起きる。
誰も答えられない問題をいとも簡単というように、スラスラと答える中田。
授業の時だけ、メガネをかける中田は、
素晴らしく秀才に見える。
こりゃ、女子が騒ぐわな。
案の定、女子たちはうっとりと後ろの席の中田を見つめていた。
…みんな、騙されている。
裏はゲスい最低な奴なのに…。
俺まで襲われかけたんだぞ。
あの快感が脳裏をよぎる。
中田に扱かれてイってしまった。
それも、喘ぎながら。
気持ちよくて、気持ちよすぎて、
すがってしまった。
見られてるって思って興奮してイってしまったんだ。
今も、中田に見られているって思うと、
めちゃくちゃ悔しいのに、
体が疼いてしまう。
きっと今日は調子が悪い。
だってじゃないと犬になるなんて言わない。
俺は、中田の犬。
俺はどこかできっと興奮していた。
中田のペットにされる自分を想像して。
やばい、このままじゃドMになってしまう。
俺はドMになんか、ならない。
頭をガン、と机に打ち付けて心に決めた。
とりあえず、あんま関わんないようにしよう。
このままじゃいつか、犯される。
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