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俺の黒を君色で染めて
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びっくりした。
俺はドアの前で立ち止まる。
そこは、今までの雰囲気と全く違っていたから…。
部屋の全体は暗めで、弱く綺麗な電気が、
ベットの上を照らしていた。
ベットは一つしかなくて異様に大きかった。
枕はハート型になっていて、“yes”と大きく描かれていた。
これからする行為を、予想できる物だった。
中田がこちらを見ているのに気づいて、
そそくさと足を進める。
どこに行けばいいかわからなくて、
中田の横に立つ。
「そんな緊張しなくても挿れたりしないし、
セックスしようなんて言わないから。」
「ううう、うるさいっ!緊張してないかひゃ!」
「噛んだ…。」
緊張してないといったそばから噛むなんて恥ずかしすぎる…。
中田はくすくすと笑いながら、
ソファに座った。
そんな手慣れたあいつを睨みつけながら俺もその後に続いてソファに座ろうとした。
そしたら、中田は俺の服に手をかけてきた。
「…先に風呂入んなきゃね。」
「えええええ、セックスしねーって言ったよな!?」
「しないよ?……でも、エロいことしないとは言ってないし?」
わかってない風に言ってるけど、こいつ絶対俺をはめた!!
俺はまんまと言葉のあやに引っかかってしまったのだ。
案の定中田はニヤニヤしながら俺の服を脱がせてくる。
手がお腹に当たってそわそわする。
「っ!自分で脱げるし!!…てか、風呂は別々…だよな?」
「あぁ、ごめんごめん。うん、俺は後で入るよ。まだそれは恥ずかしくて恋雪君、
無理でしょ?」
「あ、当たり前だろっ!?普通風呂なんか一緒しねーしっ!」
そう言い残して俺はだっと、風呂場に駆け込む。
まぁ、あいつがそういうとこはまだ、
気遣ってくれてよかった。
あいつも常識は持ってるんだな。
少し驚きながらも脱衣所で服を脱ぐ。
…あぁ、今日はいろいろ疲れたな。
中田に会えてよかったのかも。
このままあの家にも戻りたくなかったし。
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