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#4
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俺は本能の赴くまま、山岡に近づいた。
震える唇に、触れたかった。
山岡の体温を感じたかった。
俺は山岡の顔に近づき、その麗しい唇に自分の唇を重ねた。
そっと重ねるだけキス。触れるだけ。壊れてしまわないように。
その柔らかい感触が、心地よかった。
…あぁ、俺は今。山岡とキスをしているんだ…。
触れたときのように、そっと唇を離す。
至近距離で再び目が合う。それが嬉しくて、もう一度、山岡を自分の腕に抱いた。
強く、強く抱き締めた。
…好きだ。好きだ好きだ好きだ…!………山岡…!!
「……皆川…。こっち、見て…。」
小さく山岡が呟いた。
俺は一旦腕の力を弱め、隣に座っているときよりも近くにいる山岡を見た。すると…。
…………え。
目の前のすぐ近くに、山岡の顔があった。
唇には、さっきと同じ感触が。
……俺…今、山岡にキス…、されてる…?
驚いてぼけっとしているうちに、山岡の唇が離れた。
今の俺の目は、俗に言う『目がテンになる』という状態だろう。
「…え、山岡…?…今のって…。」
俺が言うと、山岡は俺の大好きな笑顔を見せた。
「……ありがとな、皆川。…俺も、だよ…!」
…………これが、山岡からの、………返事…?
……これって、OKってこと…だよな!?
「山岡ぁあ…!!」
俺は嬉しくて嬉しくて仕方なかった。
そのあと、俺らは何度も何度もキスをした。
触れるだけのものだったが、俺がだんだん嬉しくなってきて、熱いものも何度かした。
お互い、夢中になって時間が経つのも忘れていた。
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