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灰赤の章3
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ネチネチ
ちゃっちゃっちゃっ…
音を無理やり言葉にするとこんな感じだ。
人間が普段服の下に隠している器官はグロテスクだ。
紅潮し濡れた内蔵に内蔵を打ち込む。
生殖行動は自分のコピーを作る為に遺伝子にコントロールされているんだと実感する。
細胞が古くならない内に、優秀な遺伝子と結び付きより生存に有利な遺伝子を遺す。
コピー、コピー、コピー……。
だとしたら、今世界中で燃え盛る全ての男女は次の遺伝子への捨て駒だ。
その現実を見たくないから、人間だけに有効な概念、愛なんてモノが産まれたのだと思う。
虚飾だ。
こんなもの吐き気がするだけ。
コントロールされるのはウンザリだ。
この女にもウンザリだ。
それでも、身体は持っていかれる。
赤い肉を見ていられない。
《気持ち良いって言いなさい》
《どんなに私が嫌いでもね》
《私が怖いかしら》
《搾り取ってあげるわね》
《父親と母親がセックスしている所を想像なさい》
《今、嫌悪したわね》
《貴方の正常を見たわ、四十九院君》
《屈辱を覚えなさい、強く!》
《支配されたくなければ支配するのよ!》
《逝きなさい!ホラ!》
声が頭に響く。
カウンセラーの腰使いが激しく大きくなり、顎を掴まれ無理矢理視線を合わされる。また、コントロールされると思った瞬間、爆発的な怒りの様な感情が噴出し、上に乗るカウンセラーを押し倒し形成逆転する。
荒い息で彼女に埋まっている身体の一部を抜き去り、白衣とスカートを汚した。僅かな時間だけ、彼女のコントロールを抜けた。
カウンセラーは娼婦から聖女の貌になった。
荒い息の俺を抱き寄せ、それでいいの、と言った。
「……自我を目覚めさせて生きるのよ。」
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