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灰赤の章4
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彼女のやり方は奇抜で、他人には理解出来ない。乱れた服を正すこと無く、優しく寄り添う。
こうして身体を合わせて自我とやらを再確認し、そこから内なる声を聞くのだという。
聖女の時の彼女には身を委ねたくなる。
脱力したまま、彼女の声を聞いた。
深い、深い所に落ちて行く。
《何が見える?》
蟻
《…蟻はどんな様子》
一列に並んで歩いている
《貴方は何をしているの》
蟻を潰してる
《…どうして?》
頭に巣を作って煩いから
そして、記憶を奪う
《蟻は貴方の頭に巣を作って記憶を奪うの?貴方は何も憶えていないのかしら》
……、蟻になっているから、その時は。
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