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情事後...
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「お前、まじ何なんだよ」
二人きりの体育館倉庫裏。
もう時期に夕日も沈む頃、俺は、東雲に体をいいようにさせていた。
常備しているらしい白いハンカチが、俺の体を拭く。
東雲は、一瞬動きを止めてからまた優しく肌に触れた。
問いただすのは、さっきまでの行為について。
「好きって言ったよね」
「俺は付き合えねぇって言ったよな」
「でも好きだから..」
「お前は好きなやつの意思も尊重しねぇで無理やりヤんのかよ」
「...ごめん」
本当に反省しているのか、しゅんと目に見えて落ち込む東雲。
顔がいいだけに、何故かこっちまで罪悪感に襲われる。
「多分、初恋なんだ」
「は?」
「誰かのこと、こんなに好きになったことなくて..、園原を俺のものにしたかったんだ」
「.....」
ぐっと拳を握りしめた東雲の告白に、何とも微妙な雰囲気が流れる。
こんなセリフ、クラスの女子にでも言ってやれば学校中が絶叫するんだろうが...、何せ俺は男だ。
男にこんなこと言われても嬉しくねぇよ。
むしろ若干引く。
「園原こそ、アレなに」
「アレ?」
「何で乳首から母乳が出たんだよ」
「.......うっ、それは..」
何とも答えづらい質問というか、是非とも答えたくない質問だ。
しかし、当然聞かれるとは思っていたし、引かれていないだけマシだし、今更誤魔化すなんてことも出来ないだろう。
気まずい内心を隠しながら、俺はゆっくりと言葉を紡いでいく。
「中学んときにさ、なんか突然出るようになったんだよ」
「突然..?」
「そう。女でもないのに、母乳が出んの」
重い病気だとか、死ぬわけじゃない。
だけど、定期的に母乳を出してやらないと古いものが溜まっていくこと。
その為、何年も乳首を弄り続け、気づいたら服が擦れるだけで感じてしまう程の性感帯になっていたこと。
絆創膏を貼って、何とか隠してること。
「..気持ち悪りぃだろ、普通に考えて」
身体中拭き終わったのか、東雲がハンカチを肌から離す。
それを確認してから、俺は新しい絆創膏を貼った。
母親以外に話したのはこれが初めてだったからか、微かに指先が震えている。
「..気持ち悪くないよ」
その手を、東雲はきゅっと握りしめた。
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