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side東雲奏太
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翌日。
学校へ着いた俺のところへ、綾瀬がやってきた。
いつも通りの楽しそうな笑みを浮かべて、片手には俺のスクールバッグを持っている。
昨日の今日で綾瀬を許せる気にもなれないが、荷物を持ってきてくれたのは素直に嬉しいので、彼のもとへ行く。
「荷物、ありがとう」
「いえいえー」
「.....」
せっかく勉強会で少し見直したのに、結局また園原にあんな事して。
しかも、俺だけが知っていたはずのアノ乳首に...!
服越しだからって許せるわけがない。
荷物は受け取ったのではやく教室に戻りたい気持ちはあったが、何故かその場から動かない綾瀬に俺は首を傾げた。
すると、綾瀬の笑みが一層深くなる。
「昨日はすごくいいもの見せてもらっちゃった」
「え..」
いい、もの?
綾瀬にそんな物見せた覚えもなく、何のことだか分からない。
「ふふっ、家の前で男二人で抱き合っちゃってさー。なにあれ面白すぎ」
その言葉で、こいつが何のことを言っているのかすぐに分かった。
....綾瀬は、部屋の窓から俺たちのこと覗き見していたのか。
昨日、園原が綾瀬に送ったメッセージの返事がやけにあっさりしていたのにも納得がいく。
「王子様が幸治ちゃんのこと大好きなのは見ててすぐに分かったけど、なぁんだ..幸治ちゃんも満更でもない感じなんだね」
「え...」
予想外の言葉につい一瞬止まる。
満更でもない感じ..?園原が?
その言葉に、期待に胸が膨らんだ。
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