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気持ち良い
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べりっ
「・・・は?」
始め、何が起こったか分からなかった。
俺の右手から何かが剥がれるような音。
そこからゆっくりと眼前に移動して来た春の白い指先はところどころ赤く染まり、その手には見覚えのあるペンチが握られていた。
「まず一まーい」
ぺちゃりと何かが枕元に放られたのと同じタイミングで、右手の親指から強烈な痛みが走る。
「あ˝ぁ˝ぁっぁあ˝ああ˝ぁっぁ」
べりっ
「二まーい」
強引に開いた右手から何の躊躇もなく爪をはがしていた春が、三枚目の中指の爪をペンチで挟んだまま俺を見る。
「痛い?」
俺は言葉の意味を理解するなり首を大きく縦に振った。
「ごめんなさいは?」
「ごっ、おあぁっぁ、めぇっ、な、ざいっ」
「何だ、出来るんなら最初っからすればいいのに。イチはおバカさんだね。ほら、べろ出して」
俺は震える舌をゆっくりと突き出す。
春は再度その前にスイッチを持ち上げて、そして俺の舌が、そのスイッチを押した。
「ぁっ、っ」
声は喉で詰まった。
身体中の内側にも外側にも着けられたそれが、無機質な振動を開始する。
痛い、気持ちい、痒い、辛い、出したい、眠い、入れて
俺の中で感情と思考が混ざり合い、訳が分からなくなる。
春が俺の耳元に口を付けてゆっくりと囁く。
「イチ、大丈夫。痛くないよ、気持ち良いの」
痛みが快楽に変わる。
「かゆくないよ、気持ち良いの」
痒みが快楽に変わる。
「気持ち良いって、言ってごらん?言わないと、痛くなるよ」
嫌だ。
「・・・きぼ、ぅあぁっ、ぢぃぅっ」
口にした瞬間、快楽が身体と感情を支配する。
思考が、溶ける。
「もっと気持ちよくなりたい?」
意味も解らず頷いた。
「良いよ、気持ちよくしてあげる」
俺はもう、考える事を放棄した。
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