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葛藤 *
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『 チュクチュクチュク…クチュ… 』
部屋中に卑猥な水音と、テソプの喘ぐ声が響き渡る…
「 はっ…ッア、ああッ、ンッンッッア…!!! 」
ただ執拗に捲し立てるだけの行為に、テソプはもどかしげに俺の眼を見詰め、潤んだ瞳で訴えかけてくる。
『 早ク…イカセテ…楽ニナリタイ… 』
「 駄目だ 」
俺はテソプの訴えを口吻で封じ込んだ。
角度を変えながら、深く深く口吻し口内を侵略していく…
テソプは時折苦しそうに眉間に皺を寄せながら俺の背中に軽く爪を立てる。
そんな僅かな変化さえも俺の欲望を掻き立てる…
優しくなんか、出来ない。
そもそもお前を抱く時の俺は冷静でいられる訳が無い。
今は確かに、見ず知らずの他人の存在に勝手に腹を立て、自分本位に自分の欲望をお前にぶつけている。
こんなのただの八つ当たりだ。分かってる。
分かってるが…止まらないんだ…
お前が好きで好きで愛し過ぎて、俺は時々ぶっ壊れちまう…
そしてお前を壊してしまいそうになる…
『共に茨の道を歩もう』と決めたあの時から、俺は既に壊れて居たのかも知れない…
お前は、同性愛者という自覚がありながらも、これまで只の一度も男性と交わった事がない。
それどころか自分の心を殺してまで、異性の恋人と付き合っていた。
もっとも、その恋人と関係を結ぶ事は無かった。
あの日、偶然飛行機で隣の席に居合わせたあの瞬間、俺は一目で恋に堕ちた…
そして、お前も…
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