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休日
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翌朝。
鼻を掠めるいい匂いで目覚めた。
起き上がろうとすると、腰の辺りに激痛が走り、思わず顔を歪める…
昨夜あれから、ギョンスのリミッターが外れ暴走しまくられた…。
いや、それは別にいいのだけれど…
まぁ、今日は仕事も休みだし…
「 お。起きたか?寝坊助さん 」
そんな事をぼんやり考えている所に、ギョンスが声を掛ける。
「 おはよう。 ギョンス… 」
眉をハの字にしながら、口の形だけで『腰が…』と訴えると、
ギョンスは満足そうに『そうだろそうだろ』と頷きながら、部屋のカーテンを開ける。
「 今日は休みだろ? 朝食も出来てるから食えよ。
歩けないなら抱っこしてやろうか? 」
クスクスと笑いながら両手を広げて近付くギョンスに、『いらないいらない』と大袈裟に手で払う仕草をしてみせた。
…本当は歩くのもかなりしんどい。
まるでお年寄りのように、腰を曲げてトボトボと歩いていくと、
ギョンスが食卓のイスを引き、僕の手を引いてくれる。
「 …ありがとう 」
…って、お前のせいだけどな!!
心の中で突っ込みながらもテーブルに着き、ギョンスが向かい側に座るのを確認して手を合わせる。
「 いただきます 」
向かい側でニコニコしながら、同じようにギョンスは挨拶をし食事を口に運んでいる。
今朝の朝食は、ベーコンエッグ、チョレギサラダ、トースト、フルーツヨーグルト。
僕達の家事分担は、
実家で温々と育った僕は料理が出来ない。
まぁ、母が料理評論家だから、自然と自炊する必要は無かったし、下手に作って母に駄目出しをされるのも面倒…というのもある。
よって、料理はギョンスの担当。
そりゃあ、たまに手伝いはするよ。
…と言っても大した手伝いはさせて貰えないけど…。
僕は病院勤務で拘束時間も長いので、掃除洗濯等も大抵はギョンスがしてくれる。
なので、乾いた洗濯物を畳んだり、食後の後片付けや風呂掃除は僕がやっている。
ギョンスは、元の奥さんとの結婚生活でも、家事や育児と割とマメにこなしていたらしいから、さぞ奥さんは幸せだったろうな、と今でもふと羨ましく思う。
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