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隙を魅せて。3
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─────────…翌朝
「ん…」
空いたカーテンの隙間から射し込む太陽が眩しくて心咲は目を覚ます
それと同じに部屋の扉を叩く音が聴こえる
「先生、起きてますか?」
「…ん、あぁ」
小さく返した声が届いたのか類は躊躇うことなく扉を開ける
「おはようございます」
「お、はよ…」
「体調はどうですか?さっき二日酔いに良く効く薬を買ってきたんですが…」
「ぁ、頼む」
「わかりました…、何ですか?」
「い いや、その」
昨夜の風貌が嘘のように今朝は学校同様の類に唖然として見ているとそれを指摘され言葉を詰まらせる
「昨日とはえらく違うな」
「なんのことですか?」
「は?」
どういうことだ…はっきりとした意識もあった……ハズだし、思い違い?
「どうかしたんですか?昨日って?」
「いや、なんでもない」
知らないならそれでいい、その方が都合がいいし
「そうですか……と、でも言ってほしかった?」
一瞬だけ柔らかい表情を見せると起き上がろうとしていた心咲の肩を掴み押し倒す
「っな、お前!」
「先生頭悪いですね…」
「っ!!」
「だってそうでしょう?昨日も簡単に組ほどかれて、今も…学習して下さい?」
「っ…嘘つき野郎め…」
「なんとでも言えよ」
「最低!クズ野郎!」
「えらい暴君ですね、今の状況が分かってやってるんですか?」
「離せ!俺は教師だぞ!」
「学校を出れば関係ありません、なので心咲さん…心を待つのは止めるわ」
「なに、ん!?」
最後まで言葉は延べられず突然口を塞がれる
「んん、ん!」
「こんなことはしたくなかったけど、しようがねぇや…体で解らせて俺がいないと駄目にしてやる」
「や、やめろ、ふざけるな!」
「それも…どこまでもつか見物だな」
「っ!ぅ…ん」
「乳首感じるわけ?やらしーの」
器用に心咲の衣服を脱がし胸の突起を舌で弄る
声が漏れないように咄嗟に口を塞ぐが少々の声にも類は気づく
「っっ…西園寺、やめろ!」
「どうして?乳首しか弄ってないのにそーんなエロい顔しててよく言えんな」
「ぁ!っ…」
「ほらまた…敏感だな、淫乱」
「こ、ろすぞっやめろ、西園寺」
「やだ」
「ちょ、そっちは!んぅっ!」
抵抗する腕に力の入らない変わりに目一杯声をあげて叫ぶ心咲
それに眉間の皺を濃くさせる類は心咲の一番弱い部分を緩くしごく
「感じる?」
「違っう、」
「違わない…」
「ばか、ぁ!」
「煩いな、気持ちいいくせにさ」
「っ!あ」
「ん?はは、もうイッた?」
そこを強く擦ると、小さく声をあげ達する
「っ~!!西園寺!てめぇ」
「なに?心咲さんの精液、濃いな…久し振りだったとか?」
クスクス笑いながら己の指に着いた白濁を見せつけるようにして舐める
「…っ…」
「どうしたの?図星だからって黙ることないだろ?」
「お前…何したか分かってんだろうな!こんなの!」
「だから…煩いって」
「っ!退け」
心咲を鋭く睨み付ける類に最後の抵抗とでもいうかのように強く類の胸を押し退ける
「心咲さん!」
扉の前で乱れた服を正していると不意に声がかけられる
「帰る!」
「俺は、別にバラされても構わない」
「……当たり前だろ、んなこと」
「心咲さん…」
「一々うるさ『好きだよ』っ…」
「好き」
「…じゃあな」
「……」
勢いよく開閉された扉は家から出るまでにもう一度は開かれなかった
「……くそ」
誰も居なくなった部屋に一人、類は閉まった扉に頭を寄せ小さく呟く
「心咲さん……」
──────────────…
「っ、はぁ…はぁ」
飛び出してから走ることを止めてない心咲は息を切らし限界だ、というところで走る足を緩めた
『好きだよ』
いつも学校で言われていたはずのその言葉が頭から離れない
「なんだよ、それ…むかつく」
収まりきれないモヤモヤが言葉になって後を断たない
『好き』
「俺は嫌いだ」
嫌いだ、あんな見境もなく盛るようなガキ!
加えてあの性格!!
月曜、校長に訴えて………
なんて?
なんて言うんだ?
『生徒会長に犯されてってバラしちゃうの?』
いい案を自分で言ったなあいつ……
『俺は、別にバラされても構わない』
何が、したいんだよ…
「訳わかんねぇ奴だな」
どうにもスッキリしない気持ちを家まで持って帰る
家まで帰るとスーツを着たままベッドへとダイブする
「はぁ」
口を開ければ溜め息ばかりだ、枕に顔を埋めて息を吸い込む
枕から香る己の匂いに安堵したのか、瞼が閉じる
─────────────…
「で?どうしたって?」
「だから、無理矢理抱こうとして失敗した」
「…無理矢理とかすんなよ」
「ガキにはわかんねーだろな、啓ちゃーん」
「なっ!」
緒方 啓(おがた はじめ)
俺と同い年で高1のときできたダチ(悪友だ)。
外見は、男なのに綺麗系で髪の毛金髪だから女子がキャーキャーと騒ぐ(はた迷惑)
「もっと大事にしてやれよ」
「やだ」
「やだって……」
「大事にしたいけど、あの性格じゃまず心に浸入しねーとだもん」
「だからって…普通ヤんねーよ」
「お前には言われたかねーよ」
「なんだとー?!」
そう…大事にしたい……でもそれはまだ後だ
あんたが完全に俺を見てくれるまで…
ちょっとくらい手荒でも振り向かせてみせるさ
俺のこと、好きだって言わせてやる
だから…
早く俺に落ちてこい。
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