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第7話 by,真琴
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「ほら、しょうちゃん。ちゃんと言ってくれなきゃわかんないよー?」
「ぃ…やだ、いわない…」
「もー恥ずかしがっちゃってー!ごめんねーみんなー」
「いえいえ!大丈夫です!」なんて声を揃える一、二年。
そう。あのまま俺も巻き込まれ、婚約宣言をさせられているのだ。
てかなんだ、婚約宣言って。
「たけると結婚なんかしない!」
「しょうちゃん……」
たけるが、大人しくなる。
「俺は、しょうちゃんのこと、大好きだよ。俺のこと、嫌いになっちゃった?」
「な、るわけねぇだろ…」
親友を嫌いになったら、どの言葉が当てはまるのだろうか…。
少なくとも、たけるのことは、嫌いではない。
でも、親友なのに婚約なんておかしいだろ?
男同士だし。
「じゃ、結婚しようね!俺のお嫁さんはしょうちゃんしかありえないもん!俺が養うからっ!」
「嫁ってなんだよ!俺は男だ!旦那に決まってる!」
「ハアッ!?ナァニ言ってんの!?しょうちゃんみたい可愛い子は嫁って決まってんの!!」
「はいい!?声裏返ってますけど!?俺は可愛くありませんけど!?お前の方が目デカくて睫毛長くて金髪似合ってて、チャラチャラしてるけど女じゃねぇか!女に見えるお前の方が可愛い!」
「は!?大体しょうちゃんは筋肉付いてる割に細身で身長もあって、無愛想だけど笑顔が太陽みたいで可愛いし!?」
「「俺が旦那!!」」
この時、一、二年は思った。
(痴話喧嘩ならマイホームでやれ。つかこいつらどんだけお互いのこと好きなんだよ。ラブラブかよ。ふざけんな。てか確かにのぼるん先輩って笑顔可愛いよな。)
この時の三年は、
(あー…たけるが無理に押してんのかと思ったらやっぱり両想いだったかー…昇狙っとけばよかったかなー)
と、思っていたという。
「あッ、胸、また張ってきた…」
ボソッと誰にも聞こえないように呟いた独り言。
その声がたけるの耳にも届いたみたいで、
「急いでちゅうちゅうしてあげないとね?」
と、エッチに囁かれた。
「んッ??」
「ほんと、甘いね」
-END-
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