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アクセスありがとうございます!
すぐに来てしまいました!!
読者様がいらっしゃるだけで喜ばしいのに、お気に入りやイイネまでいただけるなんて、本当に感謝したりません…。
それでは!
前話に続き、高校生の性春ストーリーをお送りいたします。
********************
「教科書出せー。えー今日はー昨日の続きからだなー」
数学の時間とか、好きじゃない。
中学の頃から思っていたが、将来、数学は絶対に使わない。俺はな。
算数だろ、必要なのは。
黒板を見つめるのを止め、ふと、視線を感じることに気付いた。
右から、ジッと見られている。
そう。ジーッと。
恐らく、その視線の主は、俺に何かを言いたいのだと思う。
鼻毛が出てるとか?黒板の問題解けねえんだろとか?昼飯一緒に食おーぜとか?
そんなんだったら良かったのにな。
きっと多分、目が合ったらすぐに
『えっちしよ。』か、『今日泊まらせて。』とか言うんだろう。
きっとそうだ。いや、確実にそうだ。
だから絶対に目を合わせない。
これでいこう。
「ねえ、ねえねえ」
隣から、コソコソと俺を呼ぶ声が聞こえる。
囁くようなその声は、明千代の物だ。
だが俺は反応してやらない。
「おーーーーーい」
うるさくしたら先生の目が俺に向き、問題を解かされる確率が上がる。
「明千代、うるさい」
俺もまた、ボソッと一瞥してやる。
「え、今名前呼んでくれた?嬉しい!でも、好きな人には、目を見て呼んでほしい…」
コソコソっとまだ話しかけてくる明千代
てか、こいつさらっとなんて言った?
驚きで隣を見ると、
「今日泊まらせて。それでえっちしよ。」
普通の声量で言いやがった、こいつ。
「えっち?」周りが直様反応を見せる。
「ほーも!」「ほーも!」と、めでたいことのように騒ぎ出した。
「うっせーな!黙れ!」
俺が一瞥するも、止まる気配は無い。
先生も怒ってくれればいいのにと、教室を見渡すが、先生は問題のプリントを取りに行ったようでいつの間にか消えていた。
「お前も何とか言え…」
隣を見ると、頬を赤らめている明千代がいた。
「何赤面してんだよ!バカ!」
俺が珍しく声を荒げると、皆、一瞬止まる。
だが、すぐに
「わー!彼氏が怒ったぞー!」
「長谷川、お仕置きされちゃうなー!」
「ほーも!ほーも!」
「長谷川が突っ込まれんだろ?」
「ギャハハハハッ!逆はねぇだろ!!」
「うるせぇよっ!」
俺は、明千代の腕を強引に引き、教室を飛び出す。
「ホモが逃げたああ」
「お幸せにぃー!」
教室からはみ出てきたやつらが後ろから叫ぶ。
必死に走り、階段を駆け下りて、保健室に明千代を突き飛ばした。
俺も飛び込むと、鍵を閉めた。
「いたぁーい…もっと優しくしてよ。商品みたいなものなんだから。」
俺が掴んでいた右手首をさすりながら訴えてくる。
「俺を巻き込むなよ。お前がどこの誰とどこで何をしてようが俺には関係無い。」
「いーやーだ。俺は君がいいって言ったの。」
「何で俺なんだよ。男子校なんだから、俺以外にも男はうじゃうじゃいるんだぞ」
「わかってないなぁー…お前が好きになったってストレートに言わないと伝わらないの?バカなの?」
「…は?」
「将って、優しいから泊めてくれるってわかってるよ。その後は俺にも想像つかないけどね。」
「…いやいや、お前今俺に告白したんだぞ?それでよく泊めてもらえるとか思えるな?」
「え?泊めてくれないの?将はケチだな〜。仕方ない…高梨にセックス5回で泊めてもらお…。あいつキモくて嫌いだけど…仕方ないかぁ…」
ぷくっと頬を膨らませていじけたかと思いきや、寂しそうな顔をする明千代。
何で高梨なんだよ。あいつガリ勉だけど、マニアックな性癖あってショタコン?だかロリコン?らしいって噂だし、アイドルのおっかけもしててストーカーまがいな事もしたことあるって噂なのに。
「っだあああっ…もう…泊まれよ…泊めればいいんだろ…くそっ…」
「ほんと!?わーいっ!将大好きだよっ」
ちゅっ
不意に唇を塞がれる。
「んんっ!?」
ドッ
明千代を押すと、すぐに離れた。
「痴漢にもキスされた?」
ニヤッと笑う明千代は本当に意地が悪い顔をしていた。
「な、何だよ痴漢って。」
「隠したつもり?お尻触っただけで、気持ち良さそうな顔してたよ?」
「そ、そういう体質かもしれないだろ!」
「へぇ?それならかなりの淫乱…ってこと、だよね?」
「は、はぁ!?」
「でも、それだけじゃない。お前の股間の匂いが決定打。」
「は?」
「ここの連中って、普通にしてても雄臭いけど、お前はしなかった。でも、股間は周りと同じ臭い…。」
「き、キモい…」
「で、誰に襲われたの?」
「襲われてねーし!襲われたとして、知るわけねーだろ!」
「いや、ぜーったい知ってる人。だから男同士のセックスも嫌いで、成人してる男も嫌いなんだ。」
「…」
「あ、わかった。父親だ。」
俺は、耳を疑った。
嘘だ。わかるはずがない。誰にも言ったことはない。ずっと、俺が隠してきたことだったのに…。
「ねえねえ、図星?……あ、れ?将?泣いてんの…?」
怖かった。気持ち悪かった。体を弄るでかい手が…。耳に当たる荒い息が…。
でも、それ以上に、悲しかった。
仕事をしてる親父が好きだった。憧れだった。俺も、親父みたいに、好きな仕事に熱中したかった。早く、大人になりたいと思った。
キャッチボールをしてくれる親父も好きだった。おかげでエースの座は小学3年から中学3年まで、誰にも譲ることはなかった。
でも、そんな親父は、毎朝電車で男子高校生を狙って、痴漢していた。
その日の朝も、相手が自分の息子だと気付かず、身体を弄り、性的欲求を満たしたのだ。
「あ…あきち、よ…」
細い体を抱きしめた。
自分の体を大事にしないで商品とか言ってるから殴ってやりたいし、初対面で変なこと言ってくるし、泊まらせろとか、えっちしよとか不謹慎だけど…でも…今は何かに縋りたかった。
こいつは、あんなに怖くて気持ち悪いことをされて、何故こんなにも、平気なのだろうか…。
「将、辛かったね…」
「明千代…お前は、怖くないのか…気持ち悪くないのか…嫌じゃないのか…」
「俺、母親に捨てられたから。10歳の時、両親離婚して、金なくなって、母親の男の店に売られて、一昨日までそこの商品だったから。怖くもないし…気持ち悪くもない…でも、嫌だった。いつか、大人になったら、絶対にあいつらを殺す。」
「やめろよ。殺したら、明千代…いなくなっちまう…」
「…将、お前、親父殺したいと思わないの?」
「…え…?」
「お前を犯した親父、殺したいと思ったことはないの?」
「………ある」
「じゃあ、ついでに殺してあげる。将をこんなに傷付けたんだから…ムショ入りじゃなくて、殺されるのが妥当だよね。将?」
「うん。明千代の言う通りだ…。明千代…ずっと、一緒にいろ」
「何で命令だし…。仕方ないな…死ぬまで、一緒にいてあげるね。」
その後は、家に帰って、記憶がなくなるくらい、明千代とセックスした。
細い身体を抱きしめて寝た。今までで一番、いい眠りにつけたと思う。それくらい、爆睡していた。
それから、あっという間に十年が経ち、親父がとっくに刑務所から出てきたと知り、俺たちは、明千代を犯したやつと親父を一緒に葬ってやった。
それから、刑務所に二人で入って…
今も、二人でずっと一緒にいる。
明千代は、夢ができたらしい。明千代みたいに捨てられた子供を救う施設を作りたいそうだ。
俺も、明千代の夢についていきたい。
でも、それは無理そうだ。
俺たちは、一生刑務所から出られない。
だから、来世で…また明千代と出会って…今度は、幸せな人生を歩んで…明千代の夢を…
明千代と二人で、叶えたい。
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