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⑨
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「うた、斎藤は同僚だよ。俺をここまで送ってきてくれたんだ」
「兄貴、何もされてない?」
「いや、何もしてねーよ?」
「あんたに聞いてないんだけど。てかいつまでいんの?早く帰れば?」
斎藤が答えると、生汰はぎろりと睨んだ。
「う、生汰…」
「…おう。じゃ、皆川。また飲もうな」
斎藤は、身を乗り出した俺の頭をぽんぽんと軽く叩くと、スタスタと歩いて行ってしまう。
「生汰、そんな悪い子に育てた覚えはないぞ。」
「俺のこと嫌いになったの?」
「そうじゃないよ。斎藤は俺の大事な同僚なんだよ。どうしてあんな態度を取るの?」
「俺の兄貴に触ったからだよ。兄貴に触れられるのは俺だけで良いのに、なんであんなやつ…」
「生汰…」
「兄貴、消毒。」
「ちょ、う…た、ッ」
生汰は無理に俺の腕を引くと、ベッドルームへと直行。
ドサッ
半ば乱暴にベッドに俺を投げると、上を脱ぎ、跨ってきた。
「やだ!生汰、やめろよ!」
生汰は俺のネクタイを取り去ると、ワイシャツをブチブチっと裂いた。
「何だよ!兄貴は俺のこと嫌いになったのかよ!」
ドンドン剥かれていく衣服、生汰に向かって必死に叫ぶ。
「違うって言ってるだろ!生汰のこと嫌いなら帰って来ないよ!」
「でも、帰り!!………帰り…遅かった…兄貴まで…離れていっちゃうのかと…おも、た…」
途端に、生汰の手から力が抜ける。
「生汰…ごめん……。気まずかったんだ…。兄弟なのに、俺たち…あんな事して……兄ちゃん、恥ずかしくて……」
「兄貴、嫌だった?俺とのセックス」
「嫌とかじゃ…ないけど……でも、兄弟なのにこんなことして…」
「良いじゃん、兄貴のこと、愛してるもん。」
「甘えるなよ……生汰には弱いんだよ、俺」
「兄貴、愛してる。俺だけの兄貴。俺には兄貴しかいない。でも、兄貴しかいらないんだよ。」
「耳元で言うの禁止っ!!」
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