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月曜日
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大っ嫌いな月曜日。
今日は、哲久の家で、勉強します。
お互い、頭は良くないので、哲久のお兄ちゃんに教わります。
「ただいま」
「お邪魔しまーす」
哲久の家です。
「成君…だっけ?」
以前、哲久の家へ挨拶に伺った時に見た哲久の兄。
貴志さん。
相変わらず、眼鏡をかけている。
そりゃそうか。
黒色の短髪で、目が細くつり上がっている。
あれ?
口元にホクロがある。
前は気付かなかったな…
元々色っぽい顔をしているのに、口元のホクロで更に倍増。
猫背っぽくて高身長なのもポイント高い。
こりゃ、モテ男だぞ…。
なんてったって、笑顔が色っぽい。
妖艶…ってやつ?
「おーい?大丈夫?」
いつの間にか、見入っていた顔がすぐそこにあった。
「わわわっ!びっくりしたー…」
「ごめんごめん。ボーッとしてたから。」
「あ?…すみません。」
「上がって。」
二階へ行き、哲久の部屋に入った。
哲久はお茶を求め、台所へ一直線。
「成君。哲久と付き合ってんだって?」
「あ…はい。そうです。」
「あんなバカのどこが好きになったの?」
「…お人好しで、素直で…でも1人で抱え込んでしまう…能天気な奴って見せかけて、実は繊細なんですよね。」
「良く知ってるね」
「伊達に恋人やってるつもりじゃないんで。」
「へぇー?」
貴志さんは俺のそばに寄った。
「成君は、浮気って許しちゃう?」
「へ?」
「許す?自分も浮気する?許さない?」
「…許しません。」
貴志さんって…
怖いかも…
ガチャッ
「ごめんごめん!ポテチしかなかったんだけどいっかな?」
「え!全然大丈夫だよ!ていうかむしろいらないよ!?」
「いーのー!お菓子あったほうが捗るだろ!」
「何からやる?成君」
急に俺に振らないでよ…
「じゃ、じゃあ数学から…」
それから約3時間。数学で頭を混乱させた。
貴志さん、教えるのは上手だけど…厳しい。
一問外れたら最初からとか…
時間があっても足りなああああい!!!!
「はい、休憩しよ。」
俺の顔を見て言う。
「あ!ジュース切れてるじゃん!俺買ってくるわ!なるべく早く帰ってくるけど、先進めんなよ!!」
ガチャ
「「はーい。行ってらっしゃーい」」
「いってき!」
バタンッ
ま、ままままままた2人きりですか…
「成君…」
またきた!
「可愛い顔してるね?」
「良く言われますけど…うれしくないですよ?普通ですし…でも、おかげで年を間違えられたり…」
「さっきの話に戻るけど。成君は浮気を許さないって言ったけど、浮気ってそんなに悪いことなの?」
「そ、れは…」
正直、どこからが浮気かわかってない。
「じゃあさ、成君は浮気したいと思う?」
「思いません!どうしてそんなこと聞くんですかっ!」
「あはははっ!ごめんごめん。可愛いからいじめたくなっちゃって。許して?」
貴志さんは、俺の背中をベッドに押し付ける。
綺麗な顔がどんどん近づく。
「え?ええええ、えあ、?」
「シーッ…大人しくして?」
「へっ、え?」
唇が…くっつく…!
いやだ…!!
顎を引いてぎゅっと目を硬く瞑った瞬間。
ガチャッ
「ただいまぁー」
ゴンッ…
俺は思いっきり貴志さんのおでこにおでこアタックをかます。
「いっだぁぁ…」
あぶない…俺の唇奪われるところだった…
「何してたんだ?大丈夫?」
「貴志さんにまつげ抜いてもらった。」
「えええ!?はげるよ!?」
「大丈夫。抜けたやつが目の中に入ってただけだから。心配しないで。」
哲久が腰を曲げて、俺の目を必死に見ながらゴミを探す。
それが、本当に可愛かった。
「大丈夫そうだな。何も入っ…」
俺は哲久に抱き付いた。
俺と同じくらいに並んでいる哲久。
今なら抱き締められる。
段々、心が穏やかに落ち着いた気がした。
俺を恨めしい顔で見ている人がいるとは知らずに。
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