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ミヤくん
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「……っこれなんすけどwwwwwこれすごくないですか??wwwwwあまりにも綺麗にコケすぎて感動しません??wwww」
俺はそう笑いながらカメラの画面を酒井教授に見せる。
きっとこれを見たら誰でも笑顔に…………、と、思っていたのに
「……え、これ、ミヤくんだよね?」
その写真を見るまですっごい笑顔だった酒井さんの顔は写真を見た瞬間に恐ろしい程に笑顔を消した。
え、なに……
「…あ、はい…そうですけど…」
「これ何?ミヤくんをわざと転ばせたの?まさか故意的にやった?」
そうカメラを見ながらそういう酒井さんはさっきから全く笑っておらずどちらかというとさっきの俺みたいに眉間にぐっとシワを作っていた。
「え、…いやいや、!そんな故意的にとかありえないっすよ、こいつが階段からコケるのに奇跡的に偶然立ち会って…んで…、」
「ミヤくん怪我は?」
「、へ、?」
「だから、ミヤくん怪我とかしてないよね?」
そう聞いてくる酒井さんの目がマジすぎて怖い。
「し、してないと思いますよ、普通に起き上がってたし、走ってどっかいったし………」
慌てて俺がそういうと「はぁぁぁぁ……」と酒井さんが研究室中に聞こえるくらいの大きな溜息をついて近くのソファへにボスっ……と腰掛けた。
そして俺に一言
「ミヤくんは、ダメだよ。」
俺の目も見ないで、スマホを開きながら酒井教授はそういった。
「……………は、?」
……ミヤくんは…だめ……、?
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