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白い部屋とココア。
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「あ、なんか言いたいことでもあんのか?こんなかに好きなものねえとか、もしかしたら、アレルギーありますとか、……あ!んなら、なんか言いたいことこれに書いて」
ハッとして、自分がいつもメモ用に持ち歩いているペンと小さなメモ帳を、ポケットから取り出して都の前に置く。
喋れねえなら、筆談でどうだ!!
……、しかし都は全く動きません。(大きなカブ風)
…、、ったく……なんだよ…!!!!!
あぁ、…だんだんとイラついてきた…、、、
「……、ぁあ、わかったよ、。!お前がそうやってどーーーーっしても選ばねぇっつうんだったらなぁ、ここにある飲み物全部同じコップにぶちまけてお前のためにスペシャルドリンクつくってやるよ!!!」
そのかし、必ず全部飲めよ!!、俺はそう言って、その場を立つ。
するとようやく都が、嫌そうに眉を下げて俺の方を見上げた。
……、ったく、今更そんな目で見るんだったら、さっきから選べよな……
「……それが嫌なんだったら、早くどれか一つ選べ、。……お前が何を選んだとか正直どーーっでもいいから。」
そんな都に俺はそう言って都が選ぶのをしばし待つことにした。
すると、都がゆーー……っくりと自身の左腕をあげ、その人差し指でミルクココアを指差した。
その細長い針金みたいな指がカタカタと揺れている。
……、飲み物を選ぶだけでこんなに震えてる。
そんなことに俺自身が軽くショックをうけつつも、都が選んだ"ココア"というあまりにも可愛い選択にふふっと小さく笑みがこぼれた。
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