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白い部屋とココア。
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俺がそんな葛藤に悩まされていると、急に都が何かを思い出したようにハッとして、自らに掛けられた布団の中で何やらごそごそと小さく動き出した。
もはやそんな今の都には俺の存在なんて忘れたかのようで、必死になにかをもぞもぞとしている。
、あ……もしかして……
「…あ〜。…、そういやあ、お前の中のも全部出しておいたから。」
思い出すように、サッと俺がそういうと、都が信じられないというような顔でゆっくりと俺を見上げた。
、え、……、あ……、、…え、?
そんなに驚くことか、、?!
、いや、だって、中出しそのままにしとくと腹壊すって書いてあったから!!!(※Google先生に聞きました)
あまりにも都がなぜか俺のことを目を丸くさせてみてジッと離さねえから、逆にこっちが驚く。
男にケツ見られたのがそんなに信じられなかったのか?!
「、…いやいや、そんな驚くなよ…。別に男同士だから気にすることもなんもねぇだろ、??」
軽〜くそういうも都は以前と何かを考え込んでいるようで動かない。
………、まぁ、…確かに寝てる間に誰か知らない男にケツに手入れられてたりとかしたら俺もやだけどね、…、
でも、なにもしなくても既にこんだけ怪我してて、プラス腹壊したりなんかした方が俺は嫌だね。うん。
「…まぁまぁ、…んな悲しむなって、。……俺そういうの全然気にしないタイプだから。、つーか腹壊した方が嫌だろ?な、?」
、そうそう。羞恥心より物理的な害を受けない方が大事。
しかし都はそうではないらしく、とりあえずそのまままた動かなくなってしまった。
………、はぁ……もう……全く…。
そんな都に俺もまた心の中で小さく溜息をついた。
嫌なら嫌って言えばいいじゃねえか。
うざいならうざいって表情すればいいじゃねえか。
恥ずかしいなら恥ずかしいって、んで顔を赤くして、怒ってみるとかすりゃいいじゃねえか。
それらの感情を明らか故意的に出そうとしないこいつにさすがにイラっとくる。
、だって感情はどうしたって消えない。
どんなに頑張ったって自分は自分の中に存在し続けてしまう。
どんなにこいつがこうやって自分を表に出そうとしなくても、俺はこいつの隠しきれてないこいつを探し出そうとしてしまう。
微かに大きさを変える瞳とか、ピクリと震えるように動く肩とか、。
こいつが意図してないところで無意識に動かしてしまうところを俺は読み取る。
はっきり言って面倒くせえ。
言葉にして感情を出してくれた方が楽だ。
痛いなら痛いって言えよ。
恥ずかしいならもっと恥ずかしがれよ。
喋ることができなくても、手話とか、筆談とか色々手段はあんじゃねえか。
そしたら俺もちゃんと謝らなきゃなんねぇなら謝ったりするから。
だってそうだろ、。
感情を出さねえなんてはっきり言って狡い、!
相手の受け取り方に自分の感情を委ねるなんてはっきり言って卑怯だ、!!!
伝えてぇ事があるんだったら、自分の意思で伝えろよ、!!!!!!
……………、って、
……俺、……なに言ってんだ、。、?
………、俺が、自分の意思で伝えろ、……って。
…、写真を撮って、相手と会話している俺が、。
自分の意思を、写真を見た相手の受け取り方に委ねている俺が、。
……、本気で言葉を使って人と話しをする事でお互いを傷つけてしまうのなら、快楽だけを求めてセックスだけしてればいいと思っている俺が。
そう自分で言ってハッとした。
……自分の意思をちゃんと伝えろ……って……。
自分で言ったと考えるとなんだかゾッとする。
……完璧に俺が人に言える事じゃない。
つーかむしろ……まるで俺自身に言っているみたいだ
……。
いやいやいや、待って。
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