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楝
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翌日、痛い腰を無理やり起こすと、昨日中に溜まったはずの兄の精液も、ぶん投げられてた服も元通りだった。汗をかいたはずの身体もサラサラといい匂いがする。いつの間に風呂なんて……
……兄さんか。
ほんと兄さんは、やることなす事イケメンとしか言いようがない。どうしたらああなるんだ。
とりあえず足を床に付けると、次の瞬間足を掴まれた。
「うわぁぁぁぁ!?!?!?」
半透明の腕、白くて、淡く光るその腕。それは紛れもなく……
「母さん!!」
「あっらぁバレちゃあしょうがない☆」
「何!?何事!?」
「あ、兄さんおはよう」
「う、え?うん、おはよ……?え?何?何があっ、……ああ母さんね」
眼鏡をかけた兄は、足元の腕を見つめて呆れ気味にため息をもらす。その後には父さんがいた。
「いやぁ〜昨日のお前らはげs」
「「いうな覗き魔!!!!!!!!!」」
「ハイッスイマセンッ」
「原稿……原稿…原稿は……?…ペンが持てない…霊力が足りないキィイイイイイ」
「母さんマジで悪霊みたいになってるから」
「だってしーぐーれぇ〜〜!」
「んな事言っても…つか俺学校あるし、ご飯食べよー」
俺は、構われるのも無視して朝ごはんを食べ、着替えて学校へ向かう。
今日は天気もいいし、帰りはダンスの打ち合わせがあるから事務所に行くので自転車だ。
学校につき、最近いやらしい目で見てこなくなった女子達と話をする。
珍しいことに、まだ楝が来ていなかった。いつもは俺より来るのが早いのに…。
すると、廊下から走ってくる音がして、バーンと教室を開く赤く髪を染めた楝が居た。今日は赤みが少し弱い気がする。
なぜ赤かというと、俺達のグループはそれぞれ自分のカラーに髪を染めることになって、俺は深緑だった。あまり目立たないように染めたので、黒だろって言われるが。
なぜそんなことするかと言えば、昴が元々金髪で、目立つのが苦手な昴のために俺達も目立とうというところからだった。
「楝おはよ。珍しいな、お前が遅刻ギリギリなんて」
「ぁ、や、ち、ちょっとな」
「?」
変な反応だ。すると、それから何分もせずチャイムが鳴る。
先生が入ってきて、いつものように出席確認をすると思いきや
「その前に、転校生を紹介するよ〜」
と、入ってこいと声をかける。
そこに現れたのは、驚くべき人物だった。
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